The following one
be on the field ミ
硫黄島からの手紙
ほんとは アメリカ視点の「父親達の星条旗」
からから順番に見たかったのですが 機会がなくて
こっちからに なっちゃいました。
国家間の戦争って 利権を争う場合が殆どだと思うので
どちらが正義で どちらかが一方的に悪ということは
ないと思うんです。
戦争映画って どうしても視点の側の国が正義に感じられてしまうので
視点を変えて2部作ってのは よい試みじゃないでしょうか。
感想は。 反戦映画っていう風な感じじゃ
なかったですね。
結構 美談がちりばめられていて
ちょっと美化されているような印象を受けました。
ただ一 日本兵士の視点でみれば
狭い島(*1)で 圧倒的な戦力(*2)を相手に
時間をかけて ゆっくりと そして確実に
追い詰めらてゆく戦いは 万歳突撃より
はるかに 恐怖を感じるんじゃないかと 思いましたね。
硫黄島のシーンは 全シーン 少し彩度を抜いた
映像になってるのだが
鮮やかなカラーで撮った映像より リアルな感じがしました
メデイアなどで 栗林中将が戦闘中に 勲章や紐章ぶらせ下げてる
シーンをして (敵から高級将校というのが すぐに分かり
狙撃されてしまうので)「そんなのありえない 」
と批評してましたが
これって ありえないのを承知で演出してるとおもうんです。
兵卒の西郷と 高級将校の視点が交差するとき
普通の人は 中将がどれだけ偉く 兵卒とどれだけ階級差(*3)
があるか分からないかもしれないので
服装で 視覚的にわかるように演出してるんじゃないかな と思います。
(*1)硫黄島は東西8km程度の島
(*2)日本守備兵2万に対し 米上陸海兵隊6万+海上に22万の支援部隊
(*3)上から 将官 左官 尉官 下士官 兵卒となり 各階層がさらに
3つの階級に分かれている。
ガンダムのシャーだって大佐ですからね 栗林中将は かな~り偉いです。
【硫黄島の戦略的価値】
なぜ 米軍が多大な犠牲をはらってまで硫黄島攻略をしたか?
劇中 栗林中将が
「硫黄島が落ちれば 本土が直接空襲をうける」
と言いますが 実際は既に落ちた グアム テニアンなどから
東京へB29による直接攻撃が可能だったんです。
ただ 地図をみれば分かりますが
グアム→東京を直線で結ぶと その直線上かつ中間点に
硫黄島があるんです。
つまり グアム→東京を最短で飛行しようとしたら
硫黄島の日本軍に察知されてしまうんです。
また 爆撃機のB29は グアムから直接東京へ攻撃できるけど
護衛する戦闘機は 東京までたどりつけない ので
中間点である 硫黄島を攻略する必要性があったのです。
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