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F1 アーカイブ 1988年 ベルギーGP

コロナの影響で F1開幕戦が延期されているので

勝手に F1 アーカイブ。。

今回は 【 1988年ベルギーGP 】です。

 

なぜ このGPを取り上げたか?ってのは

このレースは 日本人として初のF1フルタイム ドライバーの

中嶋悟のベストレースの一つだと思うからです。

 

結果から書くと このレースの中嶋悟のリザルトは

リタイヤ(エンジン トラブル)なのですが

そこまでの過程が素晴らしいです!

 

当時の状況は

1987年に名門ロータスからF1デビューした中嶋悟は

1988年もロータスに残留。

 

そのロータスに前年度チャンピオンのネルソン・ピケが

移籍してきて中嶋は3度のF1タイトルホルダーの

ピケがチームメートになり、、中嶋が同じマシンで

どこまで現役チャンピオンと張り合えるか?!が、

注目さえた年でもあるんです。

 

で、迎えた1988年シーズン中盤のベルギーGP。

2度の公式予選で ピケを上回ります!

 

ちょっと私の記憶が確かではないのですが

予選1回目(ドライ)で中嶋8位 ピケ9位

雨の予選2回目で 中嶋は なんと予選2位!

 

決勝は予選1位回目のタイム順でスタートし

中嶋はピケを従えて5位でホームストレートに戻ってきます。

ここから数周の間 中嶋 vs ピケのマッチレースが

繰り広げられんです。

(添付写真 car No 1;ピケ  carr No2;中嶋)

 

 

で ここからが興味深いんですが

当時のマシンは、ターボエンジンでオーバーテークボタン

と言う物があり それを押すと一時的にパワーが増すんです。

ただレギュレーション上 燃料使用制限があり 

オーバーテークボタンを押すと燃料消費が激しくなり

後々、完走するために燃費走行を強いられる というジレンマが有りました。

 

しかし中嶋の後塵を拝した チャンピオン ピケは

後で燃費が苦しくなるのを承知で どんどんオーバーテイクボタンを

押してくるんです。

 

中嶋は 後日談で

「ミラーで(後ろの)ピケがストレートで迫ってくるのが解った

 あいつ オーバーてテークボタンを使ってるなって(思った)

 俺は まだボタンを使ってない うっしつし(笑)最高だったね

 あれは楽しかったよ!」

と 語ってましょた。

 

そう中嶋はオーバーテークボタンを押さずに ボタンを使い続けてる

チャンプオン ピケの追撃を抑えていたんです。

 

レース結果は前述のとおり中嶋はリタイヤになりましょたが

日本人F1ドライバー黎明期に残した鮮烈な数瞬として

今も記憶に残っています。

 

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