こちらはポストカード。この帽子、今はWaterstonesという本屋になってるロンドンPiccadillyにあった老舗の紳士服店Simpsonsの本物のBowler hatでした。私が取り寄せたから、覚えてるw
実家にて、大西厚樹さんのメンズブランド「ルパート/Rupert」のカタログを、1部発見しました。転職活動用のポートフォリオに入っていたのです。1部とは言え、ゼロよりは嬉しい!抜粋でiPhone写真撮ってきました。
↑ ボーダーのニットは男の子が着ると本当にかわいい。余談ですけど、
このブログに「ジョン・ワトソン」「しましま」の検索語句で来られる方がいらっしゃいます。ええ、とっても申し訳ないと思ってはおります。ボーダーニットをかわゆく着ているジョンのファンが多いとは存じておりますが、私はもう何年も前から「しましま」なのです~~~期待はずれでごめんなさい~~
↑ school scarfと呼ばれるマフラーもかわいいですよね。上の大きな写真でも使われています。そして白いシャツの襟となんてまあ相性がいいんでしょう。
↑ またまたスクールシリーズ、cricket jumperことチルデン・セーター(って言う?今でも?)とアーガイル・ニット。右はモデルさんが大人っぽかったのでシャツなしでちょっとセクシーにしたのです。2体ともカラフルな帽子で崩しを入れました。
↑ チェックのパンツの2体。左は一番上の写真と同じ「R」のイニシャル入りJK、右は襟に刺繍入りのショートコート。
↑ 丈違いのダッフル・コート、このピンク色はメンズでは珍しい。この甘い色をシックに着るために、それ以外は正統派のコーデです。左の帽子はツイード。
↑ 左はストライプが部屋着のローブっぽいんだけど、ダッフル・コートなのですね。黄色とグレーのグラデーションのストライプなのでマフラーも黄色、色がはじけてるから黒ブチ眼鏡で引き締めてます。右はオール赤、コートは圧縮ニットでチロル風だった。
↑ ツイードのスーツとコートのシリーズ。大西さんの作品の中ではシックで普通っぽいんだけどスクール・ユニフォーム風のアイテムが多いコレクションにこういうアイテムできちんと入れることで少年っぽさを押さえた。でもワイドパンツだったりしてシルエットはおしゃれなんですよ。右の人映画「アメイジング・グレイス」の主役の人に似てる。今見ると。
↑ ショーの最後にはモデル全員に白シャツ+グレイのベストとパンツを着せたので、わはは、やっぱりスクール・ユニフォームが大好きなんですぅ、という大西さんの叫びが聞こえます。私もこの上半身が細身のニットに太めのパンツというシルエットは大大大好き。白シャツも大好き。ズラーーっと並んだフィナーレは壮観でした
この仕事をしていた私の名詞には、「企画部/販売促進課」と書いてありまして、
ファッション業界ではプレスと呼ばれる宣伝、それからこの写真が載ってるカタログやカードなどを作る業務です。でもショーの時期になると、大西さんと一緒にモデルに着せる服のコーデを考える仕事もしておりました。モデルのキャスティングは宣伝担当として当然デザイナーに立ち会いますが、そこで選んだお気に入りのお兄さん達に着せる服を考えるのは、通常、外部のスタイリストに依頼するらしいのですが、大西さんはこのコーディネイトが大好きでしたから全て自分で決めていました。その時に、なぜか私がいると何やら調子が出るということで、ショーの前というのはプレス業務だけでも忙しいのに、徹夜でお手伝いをしたのです。
なぜ私がいると調子が出たか?・・・たぶん私のイメージ・ストックが大西さんの世界観に近かったから。
Rupertカタログを見つけた実家の私の本棚には、このコレクションならスクール&カレッジの世界「炎のランナー」「アナザー・カントリー」「モーリス」のパンフレットが入ってました。コレクションの服が揃うと私の目の前には映画の風景が広がるわけです。かつミーハーにミュージシャンやクラバーもチェックしておりましたから、私の頭の中には新旧オシャレ・ボーイズカタログができてた。それで大西さんが表現したいイメージを話してるとパパパっと取り出せるので話が通じた・・・んだと思います。
おかげで、自分達で選んだきれいなモデルさん達に、「これが似合うわよ!」「そうよね~♪」と服を見繕っていく楽しい作業ができました。ふたつ前のブログの画像「Parade's End着せ替え」と基本的には一緒かもw
下のカードもポートフォリオに入っていたのですが、半袖シャツ。。。
上の'97AWとはシーズン違いますけど、かわいいのでw
タイがしましまだ。これもジョン・ワトソンと同じだなーー