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スチュワート少佐と愛馬トップソーン(注:ソの発音はthです)
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右:ニコルズ大尉と愛馬でこの映画の主人公ジョウイ
やっと映画「戦火の馬」を見ました。
甘いお伽話ストーリーと古い映画へのオマージュが肌に合わないなあ、と
思ってネットで解説を読んだら、原作が児童文学だったのですね!どうりで!
馬同士の友情の描写がわざとらしくてリアリティを損ねるよぅ。。。と思いましたが
本では馬の視点だそうで、映画にも少しそれが残っているのです。
しかも子供に見せること前提なら、やっと納得できました。
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Major=少佐 Captain=大尉 Lieutenant=中尉
第一次世界大戦のお話で、イギリス、ドイツ、フランスの軍と民間人が登場します。原作者がイギリス人なので、イギリスの馬とイギリス軍がメインに描かれ、イギリスの将校が一番かっこよく描かれています!ということでイギリスの士官に特化した感想ですが、馬も好きだけど俳優さんファンの視点としてはやむを得ません。(汗)
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スチュワート少佐(ベネディクト・カンバーバッチ)は指揮官。この練習用のネイビーの服がカーキのよりも好きです。肩章がチェーンなんですよ~。剣帯用のベルト(ナナメのやつ)もシルバーだし!何のために演習にこんな美しい装いをしたのだろう?戦争や攻撃を肯定するためかな?
ああ、最近、Parade's Endといい、スターチャンネルでシリーズ2が始まる
ダウントン・アビーといい、第一次世界大戦が局所的にブームです。
そして軍ものドラマでは「Who doesn't love a man in uniform?」というわけで
衣装のことに興味が湧いてネットを調べましたらこんなサイトがありました。
CLOTHES ON FILM←写真もこちらからお借りしました
戦火の馬の軍服に関する抜粋をご紹介しますと、
衣装担当のジョアンナ・ジョンストンさんは、大伯父さんが18歳で騎兵隊将校として従軍し、わずか4ヶ月で19歳の誕生日を前に亡くなりフランスに埋葬されたという家族の歴史があり、その先代の写真はトム・ヒドルストン演じるニコルズ大尉のようで、この仕事に特別な感情をいだいたそうです。
実際、主人公の馬ジョウイを軍馬として農家から買い上げ、絵心もある繊細な役どころであるニコルズ大尉の軍服は、スチュワート少佐のよりも、叙情性を表現するためわずかに柔らかい色で仕立てたそう。
本物をロンドンの帝国戦争博物館でスケッチしたり、借りて研究し
衣装部が買い付けた生地を染色するところから製作したそうです。
ジョンストンさん、かなりの軍ブーツマニア(おお!)だそうで、映画のブーツは全てロンドンで製作したそうです。幸いなことに将校達は皆ふくらはぎの細い長くてスリムな脚の持ち主だったので、着用姿は非常に美しかったとのこと!(ああ・・つい書いててうっとりしてしまいました・・・そうでしょうとも・・・!しかしその素敵なブーツまで写った全身写真の将校さん達のスティルが見つかりません!ご存知の方いらしたら教えてくださいませ!)
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ニコルズ大尉(トム・ヒドルストン)
衣装はアメリカの上映館や、イギリスの国立陸軍博物館などで展示されました。↓
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この映画にインスパイアされたファッション・フォトもあります。やはり軍服は
ファッショニスタをも納得させる魅力があるということです!
↓トップモデル/アリゾナ・ミューズと戦火の馬俳優のジェレミー・アーヴァインfrom Vogue
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/d1/2558e97c3e194574c7d3da6d96b8a193.jpg)
ところで、衣装以外に気になったのは、たった100年前のこの戦争に軍馬が相当数消費されたという事実です。1914年に始まったので、原爆の30年前には、ナポレオン時代(約200年前)と同じ戦術だった??しかし、映画を見た方はご存知のように、戦争の形態の転換期でもあったと、俳優さんもインタヴューで語っていたのを発見しましたよ
![symbol1](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ap/symbol1.png)
(実は直前のボーア戦争では、イギリス軍は古典的な戦術を相手のゲリラ的戦法で破られ相当犠牲を払いながらやっと勝利を収めました。)「エドワード時代の戦法からマシンガン等機械を使う近代戦争への過渡期だった。僕の演じたスチュワート少佐も、自らの体験はなくてもそれは知っていたんだけれど、兵士の士気を鼓舞する必要があって、突撃前のスピーチをしたんだ。」『国王と祖国のために!勇気を!王の名誉にかけて!』