Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

クリスティ

2013-01-24 14:05:00 | イギリス
アガサ・クリスティ本人を紹介するNHK製作ドキュメンタリーを見ました(2013.1.23放送)。
彼女は離婚により2度結婚していること(恋愛の幸福・もつれ・悲しみを体験した)、第一次世界大戦時に薬剤師として従軍した(薬/毒の知識を得た)ことが作品に反映されてることを知りました。おお!ここでも第一次世界大戦で人生が変わったという話・・・クリスティの家はアッパー・ミドル・クラスだったので戦争でもなければ働かなかったはずです。ふむ、イギリス史では第二次の方よりも大きな出来事だったのかと、Parade's End見て以来思うようになりましたが、その例がまた。

ところで作品の人気のキーワードとして「旅」「グルメ」「ロマンス」の3つが紹介されていました。これを誰が決めたのか気になりました。海外の研究家?番組のスタッフ?「旅」は舞台が砂漠とかオリエント急行とかですぐ納得できますけど、「グルメ」?その例としてドラマのシーンと原作の描写が紹介されたのがトーストに乗ったポーチド・エッグ。私は大好きですけど、うふふ、グルメ?あとロースト・ビーフとトライフルも現物が出てきました。でトライフルは「ハンドレッズ・アンド・サウザンズ」という名前でわざわざ紹介されてたのですけど、それがホラ、アイスクリームのトッピングによくあるカラフルなやつだとは解説されてなかった・・・

これ

クリスティ原作のドラマはNHKでもよく放映されています。今年になってからだけでもポワロもマープルもやっていました。つまり日本でも一定人気がある。そこで日本人気のキーワードとしては「イギリスの中流~上流の暮らし」を付け加えて欲しかったかな。だって日本でイギリスのイメージと言えば、一般にそういうのが多いじゃないですか。アフタヌーン・ティーとか。クリスティのドラマや映画はドレスアップした人達が、お屋敷で生活している様子が見られるのも魅力だと思います。

そしてそういうのを見て楽しめるのは、私に限っては日本に住んでる時です。なぜかイギリスに住んでる時には興味が湧かない。同じ国に住んでいても自分がそういう生活をしていないし、非現実だから憧れもしない。それなのに遠く離れた日本で見るのは、ファンタジー映画と同じであり得ないものに憧れたりできるのが不思議です。。。。

先日放送されたミス・マープル「殺人は容易だ」にはあの俳優さんも出ていたし、
あの俳優さんと言えばBBDラジオ・ドラマCabin Pressreのネタにもマープルは出ていましたね。



この素敵なコラージュはPOLYVOREから。