母の日も兼ねて週末に実家に行きました。実家には昔の蔵書もひっそりと私の帰省を待つように冬眠しております。その中の1冊、花とゆめコミックス/森川久美の「青色廃園」に収録されている「天の戴冠」です。
実はこれは、薔薇戦争を舞台にリチャード3世の少年時代の話です。今、イギリスではBBCで放送中、日本ではhuluで今月下旬に配信予定の「ホロウクラウン2」も同じですので、読み返してます。
リチャード3世は醜い容姿に残忍な性格という定説を覆す意図か、このマンガでは繊細で華やかな一族の影となり自信に欠ける少年という設定で、シェイクスピアともまた違う視点が面白いです。
しかしそれよりも、昔読んだ時には、重い歴史モノだな、と思ったのですが、あれから数十年の年月を経て自分が重くなってしまったせいか、センチメンタルな描写だな~~と思う自分に驚きます。
ドラマや映画で散々鍛えられてしまった私には、もうちっとも重くなかったです。
森川久美さんのマンガは、少女マンガより西洋絵画を見るようなアカデミックな憧れがありました。あと和物の歴史モノも良かったな・・・花子さんシリーズとか。