Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

スノーホワイトー氷の王国ー

2016-05-27 16:13:00 | コリン・モーガン


マーリン・ロスに沈んでいた頃、コリン・モーガンのこれからの出演作の中に「スノーホワイト」の続編があったので心待ちにしておりました。

注意ネタバレあります



コリンの役は、ふむふむ「ブラックウッド公爵」、えらい人っぽい、楽しみだなーっと早速見に行って、本編始まって割とすぐに笑顔まで見られた、おお!なんとフレイヤ王女の恋人じゃないですか、そんな大役なのか嬉しい!と思ってすぐ次のシーンで氷となって砕け散ったではないですか?!

・・・この時私のハートも砕けました。


実は、ブラックウッド公爵には(たぶん親が決めた)婚約者がいて、フレイヤ王女は彼との子供を産み駆け落ちの予定の夜、公爵が子供に手をかけたことを知り、悲しみと怒りで彼女の魔力が目覚め公爵を凍らせてしまったー のがこの物語の発端という、コリンは実に重要な役割であるのですが、なんとも早い引き際でした。

コリンな恋人と彼との愛の結晶を失ったとあってはフレイヤの心が砕けるのももっともだ、との説得力は大有りでしたが、この作品紹介でなぜこんなにもコリンの名前も写真も見ないのかがよーくわかりました。なんて贅沢なコリンの使い方なの?!もっと出せ~!!

自分の子供を失ったフレイヤは氷の王国を作って女王となり、村から子供を集めては戦士として育てました。その中にハンツマンことクリス・ヘムワーズとジェシカ・チャスティンがいるのですね。この二人の少年少女時代がまたかわいいのです♡特にクリヘムになる少年のファニーフェイスときたら、未来のニコラス・ホルトを期待しますよ。

遅くなりましたが、ラヴェンナ王女はシャーリーズ・セロンだしフレイヤ王女はエミリー・ブラントです。主要キャスト全員がスターなので、おとぎ話が安心して見て入られます。

さらに、白雪姫の7人の小人は今回二人だけしか出てこないんですが、それがニック・フロストとロブ・ブライドン!このふたりが「氷の国」を目指す時に、「氷」を間違えて「霜(フロスト)」というジョークが出てくるんですけど、あれはきっとロブの内輪受けアドリブじゃないかな~~

あとクリヘム&ジェシカともう一人少年時代から戦士として一緒に育ったタル役に、コリン主役のドラマ「HUMANS」にも出てた黒人の俳優さんが出てました。(HUMANSからはもう一人別の黒人の役者さんがホロウ・クラウン2にも出ていました。それでふと思いますが、ホロウ・クラウン3はないのですよね?もう王様ものは残ってないような。コリンの出番のためにシェイクスピアさん新作発見されないかな。)

しかしジェシカ・チャスティンは善玉ヒロインではあるのですが、村出身の戦士のためかスコットランド訛りで話すのです。スコットランド訛りはアウトランダーで好きになったとは言え、彼女に話させて欲しくなかったなあ。一体誰のアイディアなのか。女王がふたりもいるので、庶民ぽさを出して作品のバランス取りたかったのでしょうけど、なんか違う。

なんか違うといえば、そもそもこの作品自体に無理があるのですよね。
一作目はクリスティン・スチュワートの「スノーホワイト」でここでハンツマンとしてクリヘムが登場してるから、本作は、そのハンツマンの過去を描くスピンオフでもあるのだけど、前作で、主役のクリステンと監督が不倫したせいで、2作目以降この二人は降板に。主役がいなくなっちゃったのに邦題には「スノーホワイト」ってついてるし。原題の方は前作が「Snow White & the Huntsman」だから今作は「The Huntsman:Winter's War」で筋は通ってるんです。


とコリン亡き後も見ていて嬉しい俳優たちのおかげで割と楽しく見て入られましたが、そういう苦しい事情なのにそもそもなぜ作ったか?という疑問が残る映画でした。私にとってはコリンの出番さえもっと多かったら何も言うことないんですけど。

最後にトレーラーにほんの一瞬映ってるコリン(右上)



日本語吹き替えのトレーラー見たら「日本ドラマは何でもセリフで解説する」ということを誰かが言ってたのを思い出しました。何で日本の文化は「空気読む」なのにドラマに関しては違うのだろう?