Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

PARISオートクチュール展

2016-04-09 20:43:00 | ファッション
東京・丸の内のイギリス式建築物「三菱一号館美術館」で開催中の「PARISオートクチュール世界に一つだけの服」を見に行って来ました。

各部屋に暖炉があったり、通路から見える3階の煉瓦の壁や窓なども楽しめる、ビル自体がアンティークのような美術館です。

ダウントン・アビーのヴァイオレット様が着てたようなゴテゴテ豪華な19世紀末から現代までの高級注文服を見ながら、これはメアリーに似合いそうだなどと、PARISだって言ってるのに頭の中には英国ドラマの女優さん達の姿がシュミレーションされました。写真では見たことのあるイブ・サンローランの背中がレースになったドレスの前がどうなっているかを初めて知ることができたり、映画「ディオールと私」に出てきたドレスの本物もありました。

ミュージアム・ショップのこの展示専用コーナーではコレを衝動買い。



馬のたてがみ部分の穴に、刺繍糸を結びつけて管理する道具です。
ピンクのオウマさんの首がなぜ糸に関係あるのかと思ったら、
アメリカの刺繍糸メーカーDMCのロゴだったのです。オートクチュールの展示だから刺繍用品をショップで売るという発想はわかるけど、ここでもPARISと言ってるのにアメリカ製…



その「ただ今の展示関係」コーナーを抜けて、常設ショップへ行きますと、ロンドンのV&Aグッズがけっこうあります。ウィリアム・モリス柄のグッズとかはいかにもミュージアムですけれども、イギリスの結晶塩とか、ミントキャンディーとか、ファッジとか、クリッパーのお茶に、V&Aエコバッグ・・・

私が友人からイギリス土産にいただいたアイテムも何点も!
ここのバイヤーさんと気があいそうです~~♡


オートクチュールの展示は5/22まで


アーサー王伝説

2016-04-07 20:08:00 | コリン・モーガン
アーサー王とは伝説上の人物で実在はしていなかった、というのが定説だし、中世の騎士物語にはあまり興味がなかったのに、つい無料配信で見てしまったBBCドラマ「マーリン」。

伝説の定説を取り入れながらも、ほぼ違う話にしてくれたおかげで夢中になり、矛盾してるけど「伝説とはどんなものだったのか?」と興味を持って読んだのがこの入門書です。



興味を持ったとは言え、やはり本家の方に出て来るのはおじさんなアーサー王とおじいさんなマーリンなのでありました。

しかし実在したという証拠もないのに、なぜにイギリスはこの伝説が大好きかと言う解説には納得しました。その昔フランスの王家に対抗して自分の血筋がアーサー王に遡ると泊をつけたかったイギリス王家が始まりだったとのことです。

日本だって現在の皇室はアマテラスの子孫だとする「高天原神話」が大好きなのとどっこいじゃないでしょうか。

↓ ウィリアム・モリスによる刺繍のマーリン(左)がなかなかかわいい
  


他の挿絵は、かわいくないおじいさんがほとんどでのう・・・
しかも、マーリンは結婚目当てに女性を弟子にとっては裏切られてるらしく弟子運も女運も悪いのでありました。ドラマでは、最初グネヴィアといい感じな時もありましたけど、その後は天使か妖精のように両性か無性のような存在でした。そしてアーサーに全てを捧げてる健気さにはキュン。



↑ あとこの挿絵もかなりかわいい方。マーリンとウーサー。


それと、「ドルイド」とはドラマでは魔法を司る一族という扱いでしたが、実際の古代ケルト神話に出て来る僧だということです!これを覚えてから、ドラマ「アウトランダー」を見たら、出て来たんです、ドルイドが!アイルランド、スコットランドの昔話にはよく出て来るものなんですね~わかるようになって嬉しい。

それから、アーサー王の亡骸が流されたたアヴァロンの湖=グラストンベリー説も、中世の教会がお金欲しさにアーサー王の墓を発見したと話をでっちあげた、というのが有力な説だと本に書いてありました。

そうは書いてあってもドラマを見た後では、今でもマーリンがアーサー王が復活して自分を必要とする時のためにグラストンベリーをうろうろしてるんだろうと信じている私です。

その昔、そんなことはつゆ知らず、不思議好きな友人とグラストンベリーを訪ねた時もスピリチュアルな空気が町を覆っていました。コンサートがあることをポスターで知って行ってみると古い石造りのレストランみたいなスペースで、女性がケルトの踊りを怪しく踊っていました。そこにたまたま見に来ていた人が「ソフト・マシーン」というバンドの人で、そのバンド名自体が怪しい響きでした。けっこう有名なミュージシャンだったみたい。パワースポットと言われる丘の上のトールにも行きましたよ。まったく有り難みも知らずに。

それからストーンヘンジ。マーリンがアイルランドの石を魔法で運んで作らせたありがたいサークル・・・(違います)これも行ったことがありますが、ただの石をなぜそんなに有り難がるのかと、そのことが不思議でなりませんでした。

などがこの入門書でおもしろかった部分です。伝説の物語の方はちょっと読む気にはなれませんでしたが、ケルト伝説についてもっと知りたくなりました。





祝・NY NY

2016-04-06 20:44:00 | ベネディクト・カンバーバッチ


この映画「ドクター・ストレンジ」NY撮影写真は、右上に桜の木があって、遠いNYだけど東京と同じで今桜が咲いているのね、と思えて好きです。しかもドクター・ストレンジのキャラってみんな忍者みたいな衣装だし、東京で撮ってくれてもよかったですのに。

世界の中心のひとつNYはいつでも熱いのでしょうが、私史上もっともHOTかもしれません。ベン・ウィショーさんの舞台「The Crucible」を同じベンでもカンバーバッチさんが見に行く日が来ようとはねえ・・・ソフィー・オコネドさんとはBBCドラマ「ホロウ・クラウン2」で共演してるはずだからそのつながりかな。

そして、その熱いNYに、私も行けそう度が急上昇しました。なんのことはない、夫の承諾をえた、というだけの話です。ただそれだけなのに、言い出すまでたぶん半年以上かかりました。家庭もちというのは気を使うもんです。でも話は、

私:I want to go to NY. Is that all right?
夫:Yes, if you want to go.

たったのこれだけ。
The Crucibleのチケットは買ってあるとは言ってないので、なぜ夏の暑くて飛行機の高い時に行くのかとは不思議がられましたけど。

ということで、オープニングのプレス評を読めば読むほど自分の首を締めることに気がつきました。フィリップ・グラスの音楽であたかも本当に悪魔が降りたような錯覚を起こさせる演出である、とか・・・あああ!

ネタバレは今回最終日を見る予定なので覚悟してはいるんですけど、やっぱり積極的に踏むのはやめよう。

NYは前職の出張が最後で、それもほんの1週間ほど2回行ったのみで土地勘もなく無事に劇場までたどり着けるかも自信ないです。

いや、その前に飛行機の切符を買わないと行けないんですわ!






ぼかしなし「Stoned」

2016-04-05 20:06:00 | ベン・ウィショー
原題「Stoned」邦題「ブライアン・ジョーンズ/ストーンズから消えた男」の日本製DVDを購入して鑑賞したことは以前に書きました

その時に書いた通り、この作品にはぼかし処理がされていて興ざめしたのです。主役のブライアン(レオ・グレゴリー)がキース・リチャーズ(ベン・ウィショー)と女の子達とセックス・ドラッグ・ロックンロールな生活を送る一コマとして、ベッドでダラダラすごすブライアンと彼女にガウンをひっかけただけのキースが近づくシーンがあるのです。その時キースのガウンは前がはだけていて、ぼかしが?!

そして、ファンとしては「完全版」を手に入れねばなるまい!とUK密林で探しましたよ。2005年の映画だからか密林販売のものは入手不可能だったので、マーケットプレイスを探して、リージョンが違うアメリカ版とオーストラリア版は安かったけどダメ、私のPCで再生しやすいヨーロッパのリージョン2を、日本への発送不可という売り手だったのでロンドンの友人経由で買いましたとも



そしたら、よく見ればわかるポーランド製で、英語による英語での鑑賞の仕方のガイドがついてきました。



密林の商品説明もよく見ればちゃんとポーランドからの輸入品であると書いてあるのですが、何をあせったのか届くまで知りませんでした。落ち着いて今見ても結局英語版でもイギリス製のはないので、このポーランド版かスペイン版かの選択になったのでまあいいんですけど、

・・・どうも画質がイマイチのような気が・・・

問題のぼかしを取り去った完全版は、はっきり言ってどうでもいい方のブライアンの完全版はフル・モンティ(素っ裸)なのですが、キースの方は、ぼかしを入れる必要を疑うくらいの不完全ぶり。ガウンをはおっているせいもあるけど、ほら、キース役の俳優さん、頭髪が豊かですよね、ということで・・・金髪で毛量の少ない人の方のが目に焼き付いただけで、いったい私はこんなに努力してまで何が得られたのか?!


でも可笑しかったのは、アメリカ版とスペイン版のDVDケースの写真には、女の子に赤いパンツをはかせてあることに気づきました。その方が視線が女の子の腰のあたりに止まってしまうというのに。ケースは店頭などで誰の目にも触れるから配慮されているにしても、ぼかしと同じように「なんかなあ」と興ざめです。

でも、きっと本編にぼかしは入ってないんだろうなあ・・・選択できるのなら、女の子の赤パンツには目をつぶるからキース完全版がやっぱりいい。




The Crucible 報道まとめ2

2016-04-03 22:28:00 | ベン・ウィショー
3月31日にオープニングをむかえたThe Crucibleの記事が、日本の4月1日にエイプリルフールの冗談にまぎれながら怒濤のようにネットに溢れました。

と同時に今「ドクター・ストレンジ」をNYで撮影中だというニュースが飛び交っているベネディクト・カンバーバッチがオープニング日の客席で確認された、とか、メリル・ストリープとエマ・トンプソンも劇場で目撃されたり、スーザン・サランドンも見に来たとの自身のツイートがありました。同業者にもいかに注目を浴びてるかがわかる話ですね。

で、気になる評を読むのに追いつかないのでまたこの前みたいにリストを作っておこうとしたら、すでにできてるリストがあったのでペタリしておきます。ハッキリ言ってズルですね。

PLAYBILL
Critics Review Broadway Revival of The Crucible


ザーッといくつか読んで印象に残ったのは、ベンくんの華奢さがアメリカのプレスによっぽど目新しかったらしく、Plant(植物)だのElfish(妖精ちゃん)と形容されていたことです・・・定番と違うプロクター像を受け入れられるかどうかが評価の分かれ目といった感も受けます。