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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

「やわらかい生活」肩の力を抜いて生きていく、実はすごく難しい

2006-07-03 00:10:54 | 邦画
「やわらかい生活」★★★☆
寺島しのぶ 、 豊川悦司 、 松岡俊介 主演
廣木隆一 監督、2006年

両親を火事でなくし、それ以来
鬱気味の生活、大量の薬、酒、場当たりの毎日。

壊れそうな心を、やけになったように
自分から痛め付けている様子は
痛い。

自分にも重なるところが
映画のそこここに見つかる。

せっかく大切にしてきたものを、
無性に壊したくなったり、
本当は欲しくなんかないのに、
必死で追い求めたり。

理由なんてないのだ、
別に壊れた訳でもなく
そういうことって、どうしようもなく
あるのだ。

寺島しのぶのくるくると変わる表情から
目が離せない。

好きだったシーンは
公園の大きなタイヤに、まずは妻夫木聡が、
次いで寺島しのぶがチューブの空いた部分に
はまり込んだ時の、心細いような
なんとも言えない表情。

大人になったから楽しめないんじゃなく、
子供の頃の気持ちを、大人になっても
持ち続けている居心地の悪さを
時々みんな感じることがあるからだ。

そんな、あれやこれやを
考えさせてくれる、やさしい映画だった。
特別でなく、でもとても大切な。

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