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読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「ブルー・アワー(上下」老刑事の生きざまを堪能

2010-04-04 00:09:43 | 読書の時間
「ブルー・アワー(上下」★★★★☆
T・ジェファーソン・パーカー著、講談社             





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「上昇志向の強い女性刑事のお目付け役として
現場復帰した老刑事ヘスは
ガンを煩う67歳、
残りの時間を意識しつつ
未来あるタフなマーシと良いコンビとなり
死体無き猟期殺人に挑む」



現場と思われる場所に残された
犯行を示すものは
大量の血や行方不明となった女性たちのハンドバッグ。

なかなか繋がらない犯行のいくつかのピースが
やがて埋まり始め
全体像が見えてくると
とんでもない殺人事件が少なくとも
6件発生していることが分かってくる。

いつか警察のトップに立つという
野望を持つ女刑事は
ヘスの奥深い優しさや
経験に裏打ちされた
全てを射ぬくような洞察力に触れ
とげとげしく好戦てきですらある
自らを反省し、
彼のようにありたいと願う。


このあたりの様子が良くて、
これが猟期殺人の捜査中だということを
忘れるくらいだ。

全体的に叙情的で
詩的ですらあり、
人間は悲しい生き物でるという
どこか諦めのようなものを描きながらも
それでも明るい光を見せてくれた。



下巻の方はまさに一気読み、
旅行中の良い時間を過ごせた、
他の作品もすぐに読みたい。
この本もいつものように宿泊していたホテルに置いてきた、
次に誰か読んでくれてたら嬉しい。


★100点満点で90点


soramove
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ミステリーだけれど、人間を描いた一級の作品だ。



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