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映画「ウディ・アレンの夢と犯罪 」夢見がちな兄弟の転落人生

2010-04-11 00:09:51 | ミニシアター系映画
「ウディ・アレンの夢と犯罪 」★★★
ユアン・マクレガー、コリン・ファレル、トム・ウィルキンソン主演
ウディ・アレン監督、108分 、
2010年3月20日公開、2007,イギリス,アルバトロス・フィルム
(原題:CASSANDRA'S DREAM )




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『マッチポイント』『タロットカード殺人事件』につづく、ロンドン3部作最終章


「野心はあるがどうも空回りの
兄のイアン(ユアン・マクレガー)と
心優しいがギャンブル狂いの弟のテリー(コリン・ファレル)。
兄弟の夢は“すべてを手にいれる”こと。
裕福な叔父は二人の夢の応援を申し出るが
代わりに特別な仕事を依頼する、
そして二人の運命の歯車が狂っていく」



夢は大きくプライドも高い兄イアンは
カリフルニアのホテルの投資話に夢中だ、
でも資金が無い、
弟のテリーは自動車修理工場で地道に働き
フィアンセと幸せに暮らしているが
ギャンブルにのめりこんでいる。

現状を変えたい
二人の望むものはまさに
「一発逆転」
でもそんなことあり得ない、
「うまい話」がどこにも無いのと同じだ。


けれど唯一の望みは裕福な叔父の存在、
そして二人の運命が狂っていくが
全体的に展開が慌ただしく感じたのは
セリフややたら多いし
弟テリーの苦悩の仕方があまりに短絡的で
30分完結のドラマを見ているようだった、
とにかく短い時間内にオチまでと。


こんなふうにならないといいけどな、
そんなふうに思った通りに
二人は坂を転げ落ちていく、
あと少しで明るい希望を掴めそうだったが
それと引き換えに悪事に手を染めたらいけませんよと
道徳的なオチは驚きが無かった、
もっと皮肉な結末ってのでも良かったんじゃないか。


特定の固定ファンがいるだろうから
日本のタイトルは「ウディ・アレンの」と付いているが
主演のビッグネームの二人の輝きの無さも
驚きだ、それが意図したことなのかは分からないが
どこにでもいる
夢みたいなことばかり考え
実力も地道な努力もしない人間に
ちゃんと二人を見せている。

地味な作品ながら
職人の神経の行き届いた作品という趣、
でも映画ならもう少し華やかさも欲しい。


コメディというには笑えず、
心理劇というには深みに欠ける
でもそれがこの人の映画なんだろうな。


★100点満点で65点


soramove
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「マッチ・ポイント」は締まった面白い映画だったが、今回はもうひとつ。


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