soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「DINERダイナー」kここは殺し屋たちの食堂

2010-04-24 09:19:16 | 読書の時間
「DINERダイナー」★★★
平山夢明著、小ポプラ社、2009/10/16初版(2009/11/13第2刷)
470ページ、1500円




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「携帯闇サイトで見つけた
『求む運転手、報酬30万円、軽リスクあり』
全てはここから始まった、
主人公オオバカナコは
およそ普通の生活とはかけ離れた場所に
放り込まれる、そこは殺し屋が集う定食屋だった」



実はホラー映画が好きなので
血がドバーッと出たり、
首がチェーンソーでガリガリと切られたり
追いかけられたり等々
あり得ないギリギリの精神状態に追い込まれる
そんな描写は結構好きだ。


この小説はまさにそんなスプラッタームービーの
原作になりそうな気持ち悪い描写が
どんどん出てくる、かなり変わった小説。



登場する殺し屋は
彼らの主人公の小説が出来るほど
クセがあり外の世界で何をしてるか
気になる存在だ、
でも主人公のオオバカナコは
決して出られそうになり定食屋に拉致され
死の危険を常に感じながらウエイトレスをしている。

こんな設定にリアルは無い。


だからこの470ページを読ませるには
当然ながら「次はどうなんるんだろう」という
シンプルなこちらの欲求に
絶えず答えてくれなくてはならず、
この本はその期待には答えてくれている。


作者自身もきっと楽しんで書いたのだろうな、
想像させるというより
自分たちはここで繰り広げられる凄惨な事柄を
イメージすることは出来ても
人間はそこまではしないだろうという
安心感を持ちながら想像するのだ、
そのバランスが心地いい。

よくこんなこと考えるよな、
そう思いながら3日余りで読んだ、

実は「独白するユニバーサル横メルカトル」という
この作者の出世作は1年くらい前に購入しているが
まだ手をつけていない、
この後読もうと思う。

普通の小説が好きな人には決して勧めない。


★100点満点で75点

soramove
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最近は日本の作家の本もよく読むようになった。


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