映画「その土曜日、7時58分」起こりうる最悪の展開そして地獄へ

「その土曜日、7時58分 」★★★☆wowow放送
フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク主演
シドニー・ルメット監督、117分 、
2008年10月11日公開、2007,アメリカ、イギリス,SPE
（原題：BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD ）





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「ニューヨークに住む会計士のアンディ（フィリップ・シーモア・ホフマン）は、
離婚し娘の養育費さえまともに払えない弟・ハンク（イーサン・ホーク）に
実の両親が営む宝石店への強盗計画をもちかける。
その土曜日、7時58分。最悪の結果となってしまう。」


録画していたものを見た、
そして見たばかりの「ウディ・アレンの夢と犯罪」と
良く似ているなと思った、
駄目な兄弟、そして短絡的な犯罪、
その後の苦悩と最悪な結末。

小気味いい会話とテンポのウディ・アレンの映画との違いは
両親の店の襲撃と計画になかった母親の死、
最悪の結末は同じだけれど
絶望の度合いはこちらの方が感じた。

時系列を入れ替えて
「その土曜日、7時58分」までのカウントダウンの
兄弟のそれぞれの行動や
そこに至るそれぞれの事情が明らかになると
追い詰められた心理状態があぶり出される。

このあたりの構成はかなり面白かった、
こういう脚本はどうやって作られるのだろう、
奇をてらったという感じは無く、
冷静に考え尽くされたように感じる。

ただどうだろう、
どこにも共感出来ないし、
「仕方ない」とも思えないので
やはり後味は良くない、
こんなことに共感してたら困るけど
会計士までしていてやることが短絡的で
そのあたりのあまりのチープさに
ノレないのだ。

でも時間が戻り
父と長男の確執や弟の存在、
父が事件の真相を知るあたりになると
この映画はまた違った趣になる。

この後どうなるんだと
まさに目が離せなくなる
考えに考え尽くされた脚本に
才能ってあるんだなあとただ感動、
映画の内容はともかく製作者の意気込みには感動。

映画としては完成度は大したもの、
でも内容的は好きじゃなかった。
劇場で見たかったな。

★100点満点で70点★


soramove
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同じ様なテーマでもこんなに感じ方に違いがる、自分はこっちが好きでしたね。


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