作者のディーリア・オーエンズはアメリカの動物学者で今までに動物関連のノンフィクションを3冊書いている
小説としてはデビュー作(2018年)
出版の翌月にはベストセラーとなり73週ランクインしている(2020年2月現在)
(訳者 友廣純のあとがきから)
子供のころから小説家になりたいという夢を持っていて、70歳にしてついに夢をかなえた!
ヒロインのカイアは7歳の時に父親以外の家族が離散してそれぞれが家を出て行った
その父親は働かなくてお酒におぼれる(元軍人)
そして父親も帰ってこなくなり、ここ湿地で1人で生きていかざるを得なくなる
広大な湿地で女の子が一人で暮らすのは大変なことだ
そして危険なこと!
自分の身を守らなければならない
当然、がれかがやってくる気配を感じると素早くヤブなどに身を隠す
そんなカイアを町の人たちは湿地の少女と呼んでうわさし奇異な感情をもって差別する
ノースカロライナにある湿地や沼地の情景描写がとても緻密で、目の前にまざまざとその景色が浮かぶ
自然をとても詳しく書いているのでどうしてもページ数は多くなり、カイアの7歳からの生涯と同時に殺人事件の裁判の審理が描かれるのだから、たいへんな長編作@@!!
最後の最後まで(カイア亡き後)読み切って、本当のこの本のミステリーが味わえる
先週にランチしようと会ったSSちゃんが貸してくれた本
約1週間で読み終えた
読み終わった充足感は気持ちいい
久しぶりに読書の醍醐味を味わった感じ