図書館はまだ自粛中で閉館したまま
マラソンが趣味の息子に勧められて、三浦しをん作品の「風が強く吹いている」を読んだ
東京箱根間往復大学駅伝競走に参加し、何をか為さんという10人の物語
箱根駅伝は10区間あり、10人以上のエントリーがなければ参加はできない
それなのに10人で参加するという無謀(1人でも怪我したり等何かあったらOUT)
彼らが住んでいるアパート(竹青荘)はとても古く、2階の天井を踏み破るほどオンボロ
主人公の清瀬灰二(キヨセハイジ)は入学時からこのアパートに住み、ここに箱根駅伝参加のために住民を10人にしようと目論んでいた
実はこのアパート、寛政大学陸上部の部室だったのです
家賃は破格の安さ、しかも灰二が作る賄い付き
冬も終わりの3月、灰二は4月には4年生になり、悲願である箱根駅伝に出るためには今年いや、今の今メンバーをそろえて走ることを始めなければならない(住民は9人)
さらにこの9人は自分が寛政大学の陸上部員であるとは思ってもいない
そんな早春の夕暮れ、コンビニ店員に追いかけられて灰二の横をすり抜けて行く走(かける)に出会う
走が重要な二人目のヒロイン
箱根駅伝のルールやマラソンというものがどんなものなのか
知らない世界を知ることが興味深く、楽しい
三浦しをんの舟を編む、辞書を作るってどういうことなのかを書いてあり、とても面白かった
本は教師、友達、もう一つの人生・もう一人のワタシ^^;