三浦しおんの本
『神去なあなあ夜話』が後編で、『神去なあなあ日常』が前編になる
主人公の勇気は高校卒業のその日に、担任から就職先が決まっているからと新幹線に否応なく乗せられる
両親も承知のことで、本人が知らないうちに、国が募集した林業の研修生になっていた
場所は神去(カムサリ)村の一番奥地にあたる神去地区(三重県の奈良県寄り)
神去地区に十代の若者は勇気1人
子供は就職先である中村林業の就学前の男の子1人
勇気が育った横浜と環境が大違いの過疎の村、神去での生活
他人事である読者(ワタシ)は、良いところだな~とほのぼのとする
新型コロナ感染拡大のため、リモートワークが増えている
リモートで仕事ができるなら、都会にある会社に通わなくてもよくて、場所はどこでも良い
そんな訳で、以前よりも移住希望者が増えているらしい
この本が書かれた2012年の頃も過疎地域が珍しくなく、背景は現代日本を象徴している
角幡唯介氏が解説で言っている
日本人が自然と折り合いを付けながら、そして自然=神として畏怖し崇めて、なあなあ
と共存してきた
日本人がはぐくんできた文化や精神性・伝統などが、この先人口減少とともに過疎の村が消滅し、と同時に失われていく
これは目に見えて、これからの日本だろうな@@
大丈夫かな大和民族