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  野良ナレーター の 上々↑↑ライフ

『帰ってきたヒトラー』

2016-06-20 10:18:15 | Go!Go! わたし ~鑑賞編~
歴史上「絶対悪」とされる、アドルフ・ヒトラー。
それを主役に据えたコメディ・・・!?

 『 帰ってきたヒトラー 』

自殺寸前の記憶を失った状態で、現代にタイムスリップしてきたヒトラー。
傍から見れば彼はあまりにクオリティの高いモノマネでしかない。
徐々に彼はモノマネ芸人としてテレビで人気になっていく・・・。

ドイツでベストセラーの風刺小説の映画化。

前述したとおりヒトラーは歴史上「絶対悪」であるため、悪魔的に描かれている場合が多い。
しかし当時破綻状態にあったドイツ経済を立て直した、政治家として類を見ない優れた手腕の持ち主でもある。
良し悪しはともかく、明確な政治理念。
圧倒的なアジテーション。

これが、現在だったら、果たしてどうなる・・・?

フライヤーの裏面。「大人には猛毒」。まさしく。
シュールでシニカル。笑えるシーンもいっぱいなんだけど、途中で止まる。

強い主義主張の持ち主に迎合する。
これってどこの国でも、今も昔も変わらず同じ。
だってその方が楽だから。


徹底してリアリティを追求するためヒトラー役に抜擢されたのは、無名の舞台俳優オリヴァー・マスッチ。
実在の政治家や有名人、ネオナチとの遭遇など、アドリブシーンを交えて物語が展開。
観ておいて損はないけれど、終了後の感想はおそらく真っ二つ。