東日本大震災から、今日で10年です。
あの日の前日は、新宿で開催されてた確定（還付）申告会場にダンナさんと行ってました。
何とか終わらせて、よれよれになって西新宿の居酒屋さんのランチに駆け込みました。
あんま美味しくなかった記憶。
「あの日」は、当時のバイト先にいました。
ディナーは貸切予定だったので、とっくに新規入店はストップ。
もう少しでラストオーダーという頃。
その辺りから音や声を上手く聴き取れなくてオーダーを何度も聞き直したり、おかしな眩暈を感じたり。
デシャップに下がった直後に激しい揺れに襲われました。
身長より高い位置にある戸棚の中にあるのは陶器。慌てて押さえました。
続く余震の中、ふと気づくとビールサーバーの下に置いてあるあの「重いの」が20cm以上飛び出してきてました。
「出かけている主人と連絡が取れないの」「今何がどうなっているの」
不安げなお客さんの声に、事務所のPCに飛びついた私の目に飛び込んできたのは、
太平洋沿岸が刻々と真っ赤になっていく白い日本地図でした。
貸切はほどなくしてキャンセルの連絡が入り、デベロッパー判断により全館臨時休業状態に。
駅前のバスの混雑を避け徒歩で帰宅。
途中にあるスーパーは「売り場倒壊のため臨時休業」の貼り紙。
家に帰りついて、最初に見たのは、燃え盛る海の中継映像でした。
一緒に働いてた男の子が2人、地元福島に帰るとバイト先を辞めました。
彼らのことが今も気がかりです。
あれから10年です。
本当に色々あった10年です。
10年ひと昔とは言いますが、東北の方々にとっては括ってしまえない程の時間であろうと思います。
有事は人の本質を白日の下に晒します。
襟を正して生きようと思います。