豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

街から消えた魚屋さん…北斗市~函館~岡山~羽田空港~東京都内

2009-05-13 22:36:37 | ファース本部
角から二軒目の魚屋さんでカレイの白身を刺身に切ってもらい、四軒目の八百屋でキャベツを買って来て…30年前に親が子供にお使いをさせる時の言葉です。この魚屋さん、八百屋さん、そして同じ時期に電気屋さん、本屋さん、酒屋さんも街から消えてしまいました。

薬屋さんで、「その切り傷にはこの軟膏が効くよ」と言って手渡してくれた店主のオジサンの、塩ゴマ髭の顔が懐く感じます。
裏通りには、木材置き場の陰の細工場で、角材の木材に斜めになって腰掛け、ノミにハンマーを打ち込む大工さんがおり、その切り込み作業がとてもリアルで面白かったのです。

現在、家づくりの多くはプレカット言う、コンピューターで自動的に墨付けと切り込みが行われるようになりました。ノミにハンマーを振るう大工さんを見る機会がありません。
街の工務店の多くは、大手ハウスメーカーの下請けで食い繋いでいるようです。

郊外の大型ショッピングセンターには、パックされた魚が何百種類も並び、電気量販店にはあらゆる種類の電化製品が並んでいます。しかし、決してあの街の魚屋さんが店を出した訳でなく彼らの多くは、時代の波に押し流されて廃業していったようです。

魚屋さんのオジサン、八百屋のオバサン、薬屋、本屋、酒屋のオジサン、オバサンは、いつも話し相手になってくれました。また叱られたり、褒められたり、励まされたり、そこには、心の触れ合う人の心の結び付きがありました。

時代は完全に流れ作業の時となったのでしょうか。
多くの家を売るにはハウスメーカーに適いません。
多くの魚、電気器具、薬や本などを売るには、大型量販店に適いません。
しかしそこには、笑顔に溢れたオジサン、オバサンが居ません…

今、大量生産、大量消費の時代は過ぎました。
だからこそ、このような時代は、笑顔のあるオジサン、オバサンの存在する街づくり、家づくりが求められそうです。大型量販店やハウスメーカーに太刀打ちするには、とことん人が関わる商売を取り戻しましょう。

今日は早朝便の東京乗り換えで、岡山に飛び(写真は今日の岡山空港)販売代理店ブロック会議では、地域工務店を復活させるための内容でした。

岡山から最終便で東京に戻り、日本列島を行ったり来たりです。
今日一日の移動距離合計が2760kmになりました。明日は一日都内で仕事を…
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