住宅システムにも色々なジャンルがありますが、私はもっぱら温熱環境の研究開発を行っております。
机上の論理で組み立てられた断熱方法では、施工上の細かい納まりなどに課題がでます。
実際にお施主様からお金を頂き、住んで貰い、住んでから色々な事象に対応するのが工務店経営なのです。
お引き渡しした、お施主様から掛かって来る電話の殆どが苦情電話と云う事もありました。
ファース工法を創設したのが平成元年ですから32年前になります。
それまでの家づくりは試行錯誤の連続でした。
現在ファース・グループで一緒に活動している加盟工務店さまも当方と同じような経験を持っている事でしょう。
私はグラスウール断熱工法に見切りをつけ、樹脂スプレー発泡断熱の工法を創設しました。
この断熱工法の公的認定を交付されるまでは5年間の歳月を経ました。
世の中に無かった断熱工法です。
しかも可燃性断熱材を現場発泡すると聴いただけで腰が引ける事でしょう。
公的認定を申請するには、その課題を乗り越えなければなりません。
色々な樹脂メーカーと協議を重ね、何度も繰り返し実験や加熱試験を行いました。
写真の実験ハウスのような試験ハウスを何個もつくり、熱負荷事件をしたのです。
勿論、事前に色々な調査研究や持ち運べる大きさのサンプルで実験をおこなうのです。
燃焼実験も行い、ファイヤーストッパーと云う通気を促しながら火炎を抑える工夫なども行い、安心して人の暮らせる断熱気密性能高い家づくりを創り上げました。
現在は全国各地にファース加盟工務店さまがおりますが、ファースの家ユーザー様の殆どが多くの住宅メーカーを見極めてから「#ファース工法」にします。
目に見えない温熱環境は、住んでから始めて身体で感じ、そして健康にも大きく関わります。
この辺を見極められる、知的思考の高いユーザーさまが多いのも特徴だと思われます。
「#ファース工法」「#空気サラサラ」「#ファースの家」「#福地建装」「#フクチホーム」