工務店経営は、先ず技術や技量、知識が確立しており、建主さんの話をしっかり聴けることが肝心です。つまりはお施主さまの心を開き、偏った観念を払拭して上げる事です。
お施主様は、雑誌や展示会等でのイメージが夢となり観念化している場合が多いのです。
一般の方々が一度描いたイメージ、思い込みやある種の観念持ってしまえば、その観念を払拭する難しさを痛感します。
私は、「住む人を幸福に出来る家づくり」を目的に30年以上にわたり、住宅システムの研究開発を行ってきました。
お施主様家族を幸せにするには、想い付き観念を解き払って上げなければなりません。
これがとても難解なのですが、家づくりは竣工して住み始めてからが真の始まりであることに「気付いて貰う」ことが何よりも肝心です。
外壁はこれを、内壁はこれを、システムキッチンは400万円もするこれをと云いながらも、建築予算2200万円では、何処かでの妥協点を見いだす事が必須です。
住んでからの住み心地を担保するには、暖かさ、涼しさ、調湿や蓄熱量、省エネ性能などと、眼で見は見えないながらもお金の掛かるところに費用が掛かります。
400万円のキッチンセットを、200万円のモノに換えると殆どは住み心地が担保できます。
その奥さんの得意料理はバーモンドカレーだそうですから、気付いて貰えそうな気がしますが、その見た目や自動で上げ下げできる箱棚に魅了されているのです。
ちなみに200万円のキッチンは自動でなく、手動なのですが極めて軽く引き下ろせます。
お施主様を幸せにするためには妥協しないことを、肝に銘じ根気よく気付いて貰うのです。
「#ファースの家」を建築されるお施主さま多くは、最初から理解されているようです。
写真は、昨年にお施主さまのファースの家をお借りして行った竣工見学会の様子です。
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