樹脂断熱にも多くの種類があり発泡スチロールは、ポリスチレンを膨らませた断熱材です。魚屋さんの保冷箱等に使用されているのもポリスチレンの一種です。
多くの気泡で構成しており、気泡の中には炭酸ガス(CO2)が封入されています。
安価さの利点はありますが、高温劣化が難点で70℃以上の温度で断熱劣化が生じます。
熱に強いのが一般的にウレタンフォームと言われる断熱材です。
ウレタンの気泡にフロンを閉じ込めた断熱材ですが、そのフロンは今年2020年4月から温暖化係数ゼロのHFOというフロンが使用されています。
耐熱性は120℃くらいまで熱劣化を起こしませんが、可燃性が高い断熱材です。
これを住宅の断熱材と使用する場合は火炎対策を講ずることが必須です。
私達は、ウレタンをスプレー発泡する断熱工法を平成5年に5年がかりで国内で認定されました。この断熱法は、平成5年4月に福地建装ファース本部が様々なエビデンスを示し、火炎対策も万全を期して日本初の評定交付を受けたことは公知の事実です。
この評定交付後は、堰を切ったように様々な断熱メーカーが参入しています。
ウレタンは可燃性が伴う危険な素材でもあり、施工中、施工後の管理にも相当な対策を講ずる必要があります。昨今は、リスキーな施工を多く見受けられます。
スプレー発泡された樹脂の表面には固いスキン層が形成されます。
私は、硬質ウレタンを用い、約20ミリ厚さでこのスキン層を何枚も重ね合わせて断熱層をつくり、このスキン層がフロンガス抜けを防ぎ、性能劣化を抑えます。
多くの手間をかける分の材料費と施工工賃が掛かり価格は、確実に割高になります。
安価な水発泡(成分反応でCO2)は、発泡倍率を100倍以上にも増やすことが出来ます。
断熱の善し悪しは、住んだ施主が少なくとも50年以上は快適さ省エネさを担保する事です。
グラフは厚さ10㎝の断熱材を6面体に取り付け、2m×2m×2mのサイコロ状実験boxに100wの電灯を点けて撮った温度データです。
「#ファース工法」専用エアクララの性能が群を抜いています。
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