豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

街から消えた魚屋さん…北斗市~函館~岡山~羽田空港~東京都内

2009-05-13 22:36:37 | ファース本部
角から二軒目の魚屋さんでカレイの白身を刺身に切ってもらい、四軒目の八百屋でキャベツを買って来て…30年前に親が子供にお使いをさせる時の言葉です。この魚屋さん、八百屋さん、そして同じ時期に電気屋さん、本屋さん、酒屋さんも街から消えてしまいました。

薬屋さんで、「その切り傷にはこの軟膏が効くよ」と言って手渡してくれた店主のオジサンの、塩ゴマ髭の顔が懐く感じます。
裏通りには、木材置き場の陰の細工場で、角材の木材に斜めになって腰掛け、ノミにハンマーを打ち込む大工さんがおり、その切り込み作業がとてもリアルで面白かったのです。

現在、家づくりの多くはプレカット言う、コンピューターで自動的に墨付けと切り込みが行われるようになりました。ノミにハンマーを振るう大工さんを見る機会がありません。
街の工務店の多くは、大手ハウスメーカーの下請けで食い繋いでいるようです。

郊外の大型ショッピングセンターには、パックされた魚が何百種類も並び、電気量販店にはあらゆる種類の電化製品が並んでいます。しかし、決してあの街の魚屋さんが店を出した訳でなく彼らの多くは、時代の波に押し流されて廃業していったようです。

魚屋さんのオジサン、八百屋のオバサン、薬屋、本屋、酒屋のオジサン、オバサンは、いつも話し相手になってくれました。また叱られたり、褒められたり、励まされたり、そこには、心の触れ合う人の心の結び付きがありました。

時代は完全に流れ作業の時となったのでしょうか。
多くの家を売るにはハウスメーカーに適いません。
多くの魚、電気器具、薬や本などを売るには、大型量販店に適いません。
しかしそこには、笑顔に溢れたオジサン、オバサンが居ません…

今、大量生産、大量消費の時代は過ぎました。
だからこそ、このような時代は、笑顔のあるオジサン、オバサンの存在する街づくり、家づくりが求められそうです。大型量販店やハウスメーカーに太刀打ちするには、とことん人が関わる商売を取り戻しましょう。

今日は早朝便の東京乗り換えで、岡山に飛び(写真は今日の岡山空港)販売代理店ブロック会議では、地域工務店を復活させるための内容でした。

岡山から最終便で東京に戻り、日本列島を行ったり来たりです。
今日一日の移動距離合計が2760kmになりました。明日は一日都内で仕事を…
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肥満と借金…北斗市

2009-05-12 19:12:52 | ファース本部
「肥満と借金には、統計的に見て明らかな相関関係がある」これは、大阪大学社会経済研究所、 教授の池田新介さんの論文です。同研究グループが、2005年に行った全国アンケート調査でそれを裏付けたと言います。住宅ローンを除いた「負債あり」と「負債なし」のグループを比べると、「あり」の方が男女ともに肥満者の比率が高いのだと言います。

肥満との定義は、体重を身長の2乗で割ったBMI(体格指数)が25以上の事としている。 それは、肥満を経済学的から見れば「借金」そのものだからだと言います。
食べる楽しみを優先し、背負った健康上の“負債”だと考えれば解り易いのでしょう。

肥満は洋服が合わなくなったり、苦しいダイエットが必要になったり、将来の病気のリスクを背負い込むと言う利息を支払う事になるのです。どんな人が肥満になり易いかと言えば、せっかちで「辛抱強さ」がなく将来の体形より目先のご馳走に目がくみ、カロリーを摂って肥満になり易く、このような人は、借金をも繰り返す傾向にあると言います。

同じ「辛抱強さ」でも、直近と遠い将来とでは大きな差がある点です。遠い将来については辛抱強い計画ができるのに目先の選択となると急にせっかちになると言います。ダイエットの実行が1カ月先なら、「3カ月で10kg減量達成」などの目標でも立てられるが、実行日のなると種々の理由をつけて「もう少しくらい…」と後回しにするのでしょう。

肥満は本人の選択力を反映しており、その選択が「後回し」傾向といった選択者の自滅的な性質に基づいていると言います。これは経済学的な借金体質と肥満メカニズムがほぼ同等だと解説しています。その有効な対策の一つが「コミットメント」であるとしています。

要するに自分で自分の手を縛って節制の「後回し」が出来なくしてしまうのだそうです。例えば、思い切ってキツメのズボンを買い、スポーツクラブの会員料を前払いするとか、或いは仲間同士でBMIが定量数値を超えたら罰金を払う約束をするとかなど、同じ志を持った人たちとの約束ならきっと実行力が増すはずだと言う事です。

つまりは自己管理をしっかりと行うための仕組みづくりを実践すると言う事でしょう。しかし「解っちゃいるけどやめられねー!」と言う声が聞こえてきそうです。
写真は執務室の外ですが冷たい雨が降り続いています。
明日は東京経由で岡山県に移動を…

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今の悩みなどは小さなもの…函館~北斗市

2009-05-11 18:24:48 | ファース本部
私たちは、毎日、毎日よくもこんなに悩む事が多いものであるが、よくよく考えてみると何とも小さくて、ちっぽけな悩みばかりのようです。
悩んでいた事を解決した時に、その程度の低さに気付く事があります。

何故にあんな小さな事に悩み苦しんだのかと思わず苦笑いをする場合もあります。しかし、我々人間は、自らの生き死にや、国家の存亡などのような大きな試練が襲った時は実にしぶとい対応ができるようです。

私達人類は、世界大戦や巨大地震などを何度となく体験してきたのです。
そのような時、両親や配偶者、さらには最愛の人との死別を体験してきた人もいるのでしょう。また予想もしない不運に見舞われたり、大病をしたりする場合があります。

人生はとても過酷な道のりなのです。ところがこのような危機に直面した場合、いっそう生きようと言う気概を持つようです。つまり、我々人間は、大災害などの大危機ほど強かな抵抗力を持っているように思われます。

このような人生の過酷さに比べると、取るに足らないような日常の小さなトラブルや、アクシデントに遭遇すると、砂の器のように脆くなってしまうようです。
人は、人生の過酷さに耐えても、些細な心の傷(憎しみ、嫌悪、嫉妬、羨望、恐怖)のために絶望し、心の病にかかり、閉じこもったり、うつ病になったりするのでしょうか。

「今、この苦悩が人生を左右するようなものかどうかを胸に手を当て、ゆっくりと考えてみたらどうでしょう。」実は、とんでもない些細な悩みなのであるようです。
これは今日、家庭裁判所の調停室(写真)で調停当事者に、語った一言を記述しました。

ところが、生涯にわたり自分や家族を身を委ねる事になる家づくりは、家が出来てからでは、改修や遣り直しなどと、費用的にも心情的にも大きな悩みとなります。
設計段階で多いに悩むべきであり、これはとても楽しい悩みなのです。

今日は午前が家庭裁判所の調停業務、午後は研究開発室で断熱ガラスの実験を行っていました。今日の北斗市は、朝からシトシトと意気地の無い春雨がそぼ降っています。

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慣れが向上心を阻害する…東京~羽田空港~函館空港~北斗市

2009-05-10 15:16:12 | ファース本部
現在の道南の桜は、三分咲き、五分咲き、七分咲き、満開そして葉桜と、桜の樹種や環境によって様々です。写真は、北斗市の会社の側に咲いた桜です。
桜の花は長くて一週間くらいしか咲いておりません。

この満開の期間は二・三日で散ってしまうからこそ、その美しさに感銘するのでしょう。
これが年中、満開なら感銘も感動もしないのではないでしょうか。
環境に慣れる事も必要ですが、慣れ過ぎると良い事も当たり前になってしまうようです。

新人の時は、与えられた環境に少しでも早く慣れて、実践力を身に付けようと努力します。
でも、ある程度の状況が出来てしまうと当たり前になって努力をしなくなるのでしょうか。
自分が目立つと、周辺環境に悪い影響を与えるなどと、勘違いする人もいそうです。

向上心とは、今の環境から一歩も二歩も前進するための情熱なのでしょう。
桜の花びらは、艶やかに咲いて潔く散って行き、来年のもっと綺麗な花を咲かせようとの本能的な向上心を持っているようです。

私達は、確実に年齢を重ねるのですから昨日と同じであれば、否応なしに心身な劣化現象を起こしているのです。
常に向上心を持ち続け、昨日より今日は更に一歩進もうと努力しなければならないようです。日々の活動を見直しながら、向上心を持ってのぞみたいものです。

今日は東京から北斗市の本社に戻りました。執務室から見える函館山は「花曇」と言えるようなどんよりとした空気の中にぼんやりと佇んで見えます。
日程表を見たら明日は、家庭裁判所で調停業務があり、今日中の帰社になったようです。

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論より証拠…東京都内

2009-05-09 21:50:14 | ファース本部
私のような中学校しか出ていない者が、家づくりにおける技術ノウハウをどんなに懸命に訴えたところで誰もが信用などしない事でしょう。実際に実物をつくって見せて、機能を発揮させ、それを理論付けして初めて人は、聞く耳を持って貰えるようです。

日本と言う国は、今でも学者、識者、教授などの肩書きを信用する傾向があります。学者の先生の言う通りにつくり、断熱性能が劣化した家を多く造ってきました。その指導者は、性能劣化の要因を、施工不備からくるものと、いとも簡単に断じます。

学者の先生が建主さんからお金を貰って家づくりを行った事などありません。
学者の先生が足場の上に上がって断熱材の充填作業をした事などありません。
百現場、百様と言われるように、家づくりは工事現場ごとに施工環境が異なります。

どのような現場環境の中でも、実際に住んだ建主さんに評価されてこそ語られる事です。過去に数千もの施工現場に携わってきましたが、まさに「論より証拠」です。理屈を言う前に、今住んでいる建主さんにその真価を問うって見る事が先決なのでしょう。

写真は、今日、日創研東京研修センターで「建築みらい研究所」の勉強会で総評を語る代表の田舞徳太郎さんです。今日、私は湿度管理の技術内容の講義を行いましたが、一問一答のコーナーで論争があり、田舞さんの「論より証拠」の一言で決まった感じです。

田舞さんも私同様に中卒者ですが我々は、講師席から語るに足りるだけの現場証拠を持っているからこそ語っているのです。我々中卒者には、結果なくして言うべからずでしょう。
今日は、受講者の方々と家づくりの技術論争を行い、多いに愉しんだ講演でした。

青森、弘前、十和田、八戸と移動し、今日の東京講演を終えて大崎のホテルに戻りました。ホテルの窓越しに見える山手線のコンコースの人影も少なくなりました。
そうか今日は土曜日…連休明けのハード日程をこなし明日は北海道に帰ります。

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顔(フェース)とは…青森~弘前~十和田~八戸~東京

2009-05-08 21:40:29 | ファース本部
ある文献に、和服を一番綺麗に着る秘訣は『顔』なのだと言う記述がありました。
これは、「顔の綺麗さや醜さ」などではないと言うのです。
どんなに高価な着物を着ても口元が下がった女性は着物の美しさを逸すると言います。

人は、ほのかな笑顔で、口元がきりっと引き締まり、シャキッと上を向いていれば運まで引き寄せると言います。どんな時も口元をきりっと締めて、良い顔でいたいものです。人の顔は、その方の現在の生活状態を映し出すのでしょうか。

同じ工務店経営者でも、人と合えば、大変だ、大変だと愚痴を言い、社員や取引先の悪口や愚痴を言い、背中を丸めて肩を落とし、顔の額に縦皺を…
このような顔つきの工務店経営者には、再起をはかるチャンスなど訪れそうもありません。厳しい環境でも今、自分が居る事に感謝できれば、きっと額の縦皺も出来ないでしょう。

どんなに悲しく、儚い環境であったとしても、それは自分だけに与えられた試練などではありません。人はみんなが心の中で葛藤しているのです。
「今自分が在る事」「人様の支えで自分がいる事」「悲しみや苦しみは自分だけでない事」

たった一度の人生だから、せめて心の中は穏やかで、そして楽観的でいるべきでしょう。心中の葛藤を顔(フェース)に出さないもの人格者の資格のようです。
家づくりを生業とする工務店経営者の殆どが、普通の方より苦悩の程度が深刻だと言われます。それは建主さん、社員さん、協力業者さんなどに対する責任を負っているからです。

昨日は青森市内、今日は八戸市内の工務店さんや販売代理店さんを訪ねました。やはり、この不況下でも前向きで実直な取り組みをしている経営者の方は、顔(フェース)に余裕があり、勿論、額に縦皺などつくっておりませんでした。

写真は今年度に竣工した、ファースの家ですが、家の顔である外見(フェース)の中身は、エコキュート給湯、エアコン暖房、太陽光発電、シリカゲル省エネなどの次世代性能が詰まっています。
この家を設計施工した経営者は、常に前向きで明るい人柄でした。

快晴の青森、弘前、十和田、八戸まで車で移動し、八戸からは、新幹線で東京に移動してきましたが、都内に着いたら外は、そぼ降る春の雨に迎えられました。
明日は都内で講演です。
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忍耐力と不平不満…北斗市~木古内~青森

2009-05-07 21:15:20 | ファース本部
いつも苛立っていて近寄りがたい人がいます。
この怒りやイライラはどこから来るのでしょう。もしかすると自分の思うようにならないのか、自分の置かれている立場が不満だと言う観念が潜在していそうです。

不満を持つ人の思いは、自分がなぜこのような処遇を受けるのかと、自己中心の考え方をしている人が多いのです。この心情が気持ちを不安定にし、態度や表情に不平不満を現わしているのではないでしょうか。

そのような心情で不満を持った顔の人に好機が訪れる事は極めて少ないのでしょう。自分の現在の状況を肯定して受け入れる寛容さが不可欠のようです。
ところが、この現状を受け入れるに事にはとても忍耐力が必要なのです。

忍耐力を持った人とは、人生が自己中心で回らない事を容認できる人だと言えそうです。全部が満足でなくとも、その現状を見据えながら自分の出来る事を成し遂げて行く事で光明が開けて行く事になるのでしょう。

忍耐力がなければ常に不満の塊のようになり、心情が不安で悩んだり、またイライラしたりする状況をとなるようです。忍耐力とは自分の人生を受け入れる妙薬なのであると、ある識者のコラムに記述しておりました。

人間の誰もが心の平和を願っています。人々や自然などへの気遣い、心遣い、気配りなどを忘れずにいる事が穏やかな日々を暮らせる平和な人生となりそうです。
不満不平を持つ人に好機などやって来ないと言い切れると思います。
不平不満の要因をつくったのは、誰でもなく自らの行いがそうなったのです。
そのように肯定的に考えると、打開策や改善点が見えてくるものです。

今日は、連休明けですが、早速、青森に移動し、様々な課題を抱えた工務店さんを訪問してきました。
誰もが一度や二度は陥るであろう苦境の時期を、懸命に乗り切る努力を行っている工務店経営者の姿に接し、確実に苦境の向こうに真に平安が待っていると悟った一日でした。

写真は夜空に聳える青森陸橋の夜景ですが、空気が澄んでとても綺麗…
明日は弘前市、八戸市を訪問後に東京へ移動です。

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自分の存在を顧れば…北斗市

2009-05-06 20:50:45 | ファース本部
会社の真向かいの畑にとても存在感の大きな胡桃の木がありました。
樹齢100年もあろうかと言う大木でしたが、数年前に枯れてしまいました。
大きくなり過ぎて周りに日陰をつくり、枝を一本一本斬られて終に枯れ果てて…

自分の存在が周辺にどのような影響を与えているかを客観的に見つめ直す事が不可欠です。
懸命に働き、業績が上がり、周りから評価されると自分の独り善がりである「自分が、自分が」と言う意識が潜在して染み付いて来るのでしょう。

更に何年かそのような状況が続くとその企業や部署は、さも自分自身が独りでつくったような錯覚に怠るのです。どんな企業でも企業とは、複数の力量のバランスで成り立っており、自分を主張し続けると、独裁で恐怖権限を行使するようになると言います。

これは、あるビジネス教本に書いていたのですが、自分の立場を護るための本能的な行動を、いつの間にか人知れず行っているのだと言う事です。
「俺の言うことを聞かない奴は左遷するぞ」と言わんばかりの言動と行動です。

このような上司を見た社員や部下たちは、3通りの防御体制に入ると言います。
1・睨まれないように程々にやる。3・尻馬に乗って行く。3・辞めて行く。
このような事態になれば、企業は培った資産を一気に食い潰し、やがて破綻するでしょう。

経営者や上司たるものは、自分の存在が周辺にどのような影響を与えるかどうかを自らが気付く事なのでしょう。今は良く見えていても大樹は影をつくり悪い影響をも与えます。大樹も自らが進んで枝を切って貰い、陰をつくらないような気遣いや配慮が必要なのです。

写真は連休中に訪ねた五稜郭公園の展望室で撮ったのですが、現在、復元中の函館奉行所の模型です。幕末、この五稜郭で行った函館戦争も体制を見間違えたリーダーが居ての悲劇だったと言う記述がありました。
どんな立派な樹木も一本、偉大な経営者もしょせん独りなのでは…

この連休の間に何冊もの本を読みました。著書の中にある言葉の全てが必ずしも共感できる事ばかりはありません。しかし、自分の存在を照らす事が出来たように思います。
先週末からGWは本当に晴天に恵まれた北斗市でしたが明日から平常業務となります。

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拠りどころが無ければ…北斗市

2009-05-05 12:17:03 | ファース本部
今日は端午節句「子供の日」で大空に色とりどりの鯉のぼりが泳いでいます。(写真)中国に伝わる登竜門伝説になぞらえ、竜門の滝を登り切ると、その鯉が竜になるように、我子も健康に育ち将来は、偉い人になって欲しいとの気持を込めたものだと言います。

親は、自分の子供が健康で社会に役立つ人間になる事を念じながら、懸命に子育てをしているのでしょう。健康な子育てを心の拠りどころにしていると言う事です。

連休中なのに、近くの家の屋根上で屋根職人がトタン板で屋根修理をしていました。彼らは雨漏りのしない屋根葺きを使命にし、その技術を拠りどころにしているのでしょう。

今日の午前のNHKドラマ「ハゲダカ」で、世界一のレンズ磨きを拠りどころとした職工社員の姿がありました。一方、手先に頼る職工社員を庇い過ぎる企業風土が業績を悪化させたとする経営者の葛藤があり、巨大化した企業を立派に存続させようとする事を拠りどころに経営者がいます。

人生を生き抜くと言う事は、辛い厳しい事の方が多いようです。しかし、辛くて厳しいからこそ、人生って醍醐味があって面白いのでしょう。
誰もが常に、拠りどころを持っているからこそ頑張れるのだと思うのですが。

家づくりを生業にしているものにとって、良くて当たり前の仕事ですが、住んでから、建主さんの幸せそうな笑顔を見るのが何よりもの「拠りどころ」なのです。
青い大空に靡く鯉のぼりは、その無心さを拠りどころにしているみたいですが…

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避けては通れない憲法論議です…北斗市

2009-05-04 17:05:26 | ファース本部
昨日は憲法記念日でした。
このように憲法記念日と言う祝日をつくっておきながら、我国の国民の憲法に関する感心の低さはどうしてなのでしょうか。

論調を見ていると、憲法の良し悪しや改憲、加憲を叫んでも今日の飯にならないと言う事が要因のようです。これこそ「平和ボケ」した国家の姿のように見えます。確かに憲法9条の国防軍隊の在り方を言い合っても、一方に派遣切りで喘いでいる人がいます。

餓死者がでるような発展途上の国々でも、国の根源を為す憲法制定に懸命に努力しているといいます。世界で唯一の平和憲法を持ち、その憲法によって戦後の平和が保持されて来た。その憲法は世界に誇れるものであり憲法改悪絶対反対と言う意見があります。

一方で、国を護る構えを持ってこそ国際社会の一員であり、丸腰の無防備状態では、微妙な外交交渉など出来ないのであり、必要最小限の国防軍を保持すべきと言う意見があります。
誰もが戦争などは大嫌いであり平和で居続けたいのです。

だからこそ、憲法論議をタブーにする事無く、日本人の手で、日本人にあった憲法の在るべき姿を論じて行くべきでしょう。

国民が喧々諤々の論議を尽くして「今のままで良い」となるのか、或いは大幅か、小幅に改正するのかは、とにかく議論が先なのでしょう。
国があり自治体があり人があり…逆に人が先で、自治体があり、国がある…
いずれにせよ、国によって生命財産を護られています。
今日の生活と憲法論議は密着しているようにも思います。

憲法に限らず、家づくりにも企業経営にもタブーをつくってはいけないようですね。
写真は連休で閑散とした研究開発室で、ガラスの性能実験を行っているところです。メーカーが表記したガラスの性能が表記どおりかどうかの確認作業などタブーでしょうか。

とても穏やかな連休中日です。
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換気扇オタク

2009-05-03 15:51:35 | ファース本部
連休中は、三年前の同じ日に配信したコラムを連載します。

写真は(2006年)今日5月3日、夕方の大沼国定公園、駒ケ岳です。
このファース本部本社の窓から北側にこの駒ケ岳が、南側に函館山を見る事が出来ます。
今日は休日ですが、悩みを抱えた方々からの質問回答のため出社して来ました。

今日の質問者は換気について次々と質問をしてきます。
一般の方々が一度描いたイメージ、思い込みやある種の観念持ってしまえば、その観念を払拭する難しさを痛感します。

今日の質問者のように熱交換式換気扇にとても詳しい人がいて、その中身の詳細まで質問してきます。熱交換式換気扇のエレメントの素材とかワンモーターがツーモーターなど、一般の人が聞いても全く解らないような専門用語がポンポン出てきます。話が飛躍し過ぎで家全体が換気扇住宅になってしまいそうです。

換気扇などは家の部品の一個でしかありません。
家にはこのような部品を数万個も組み合って構成します。
換気扇も大切な部品ですが、地盤、基礎、木材、サッシ、屋根、外壁、断熱、気密、床下環境、小屋裏環境などは、実際に住んでから大きく関わってくるのです。
しかし、この換気扇オタクのような方は、あまりこのような部分に関心を示さないのです。このような方は住んでから後悔する事になります・・・

ある人は、住宅雑誌を見ていて、ひとつの家のヨーロッパ調の雰囲気のある外観に感銘し、自分の家をそのように建てようと執念を燃やします。敷地の関係で、その外観どおりに家を建てれば落雪トラブルが想定されます。その事を指摘すると施工契約の準備段階で別な工務店に変えてしまいます。外観などは一過性の自己満足なのですが・・・

このような観念の塊を持った顧客が住んでから損をするタイプなのです。
観念を捨てて、他の情報を確認するのにお金などかかりません。
既成観念は視野をとても狭くするのですよ・・・
今日の質問者の一人である換気扇オタクさんには、住んでから後悔させないように関係資料など作って送信しました。
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発明は発想と瞑想と閃きを形にする事…北斗市

2009-05-02 14:02:08 | ファース本部
私が建築士の資格を取った時、(今も建築士試験は同じだそうです)T定規を製図版の縁に当てて、三角定規で直角線などを鉛筆で書き込みました。その製図版にドラフター(写真)が使われるようになって、製図する時間が大幅に短縮されました。

ところが、その製図版も今や設計事務所や住宅会社の設計部署から消えてしまいました。製図の殆どがキャドと言われるコンピューターで行ってしまうからです。キャド製図は、その平面図を基にして変更入れ替えが瞬時に出来て立面図も連動して立ち上がります。

コンピューターを駆使しなければ、追いついて行けない時代になりました。
このような時代でも特許用の図面をレイアウトする際は、どうしても手書きになってしまいます。写真は、太陽高度を活用した遮熱部材の企画図を描いているところです。もっともここで出来た特許用の図面も、仕上げはパソコンでデータ化してから特許出願申請書に落とし込みます。

T定規や三角定規と異なり、どの場所、どの角度でも自由に線を描く事が可能です。発明の発想を絵で描くのはキャドではなく、やはり手書きであり、それを自由に書きこなすには、このドラフターと言う機材が最高の道具のように思えます。

家づくりにおいても白紙の紙にユーザー要望を落とし込むエスキスの段階では、キャドから離れ、このドラフターで製図版に向かうと新しい発想が湧きそうな気がします。発明は、発想と、瞑想と、閃きと、形として落とし込む行動があって成り立つようです。

連休に入って静まり返った社内で黙々と製図版に向かっています。
この時間って、善い時間です…今日の北斗市は春の穏やかな天気です。
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脇役のセリフは少ない方が良い…北斗市

2009-05-01 18:51:16 | ファース本部
自分自身の本当の心の痛さや身体の苦痛などは、自分以外の人に100%解って貰える事など無理なのです。心から愛する人であるとするならば、その人の心身の痛みを100%以上も吸い取れる場合があると言いますが、それは極めて限定的な時間範囲内と言う事でしょう。

人生は常に自分が主役でなければいけないのだと思います。
主役を盛り立てる事を使命とした脇役俳優は、その脇役と言う守備範囲の中で主役を演じているのです。
社長を支える幹部社員も、社長を支える守備での主役なのでしょう。

昨日のテレビドラマで、「脇役のセリフは少ない方が良い」と言った脇役俳優の言葉がとても印象的でした。その場面で主役が誰で、何の役回りであったかの印象などなく脇役の彼は、その場面で完全に主役となっていたように思います。

家づくりにおいては完全に建主さんが主役である事に違いありません。
しかし、現場で働く大工さんは、工務店と建主さんの意向を形にするために奮闘し、施工職人として主役を演じているのでしょう。
全ての人々は、人生と言う物語になれば誰もが主役で主人公となっているのです。

自分が主役と主人公で在り続けるには、周りの方々に支持されてこそ成り立つものです。しかし、今日、郵送されてきた経営情報誌に、「社員に迎合すると倒産する」と言う内容の記事が書いてありました。

その会社の経営者は、「常に社員は主役だ」と位置づけてトップダウンをしない社風を作ってきたと言います。その企業が成長期の時は、それでも充分だったのですが、時代変調に伴う改革が間に合わず、あっけなく倒産に至ったと言います。

主役は、時によって社員だったり、経営幹部だったり、社長であったり、場面で微妙に脇役や主役が入れ替わってこそ、ダイナミックな企業経営が可能となるのでしょう。然るに脇役に回った時は「セリフは少ない方が良い」が名言だと思うのです。

明日から6日まで弊社は連休に入ります。当方は研究開発の仕事を愉みます。
写真は、自宅の庭にある梅の木に数個の花が咲き、いま日暮れてから撮ってきました。この花弁は今が主役で主人公のようです。
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