高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

アジアン創作ランチと門上武史氏トークショーとスローフード

2005-12-19 | 農業・食育・食文化について

 前回に書いた上野先生の講演会後に、アジアンビートフェスティバルのイベントの1つとして、ホテルグランビアの料理長考案のアジアの料理法を取り入れたランチとあまから手帳の主幹を務められている門上武史さんのトークショーが行われました。その食事会に上野先生、浪速魚菜のスタッフの方と共に招かれました。
 案内された卓に上野先生と門上さんも着席され、私以外のスタッフは少し緊張の面持ち。私も以前は緊張しっぱなしでしたが、以前にご自宅にお招き頂いたことや今回も上野先生から名前を読んで話かけてくださったので、少しはリラックスしてお話できるようになりました。門上さんも以前に何度かお会いしたこともありますし、業界では人柄の良い方で有名です。
 まずは食事からスタート。料理も然ることながら、折角門上さんのように日本のみならず、世界の美食を経験する方に1度、料理人とは違った視点でのお話をお聞きしたいと思っていたので、下記のような質問をしてみました。。
 食べに行くお店で一番大切なことはなんだと思われますか。
 ○今はどのお店もレベルが高い。ここのお店はまずいから行かない、というお店はあまり無いですよね。美味しい、といのは当たり前で、いかにお客様が楽しめたり・癒されたりするお店にするか。これが凄く大切。
 あと、その料理人の個性や思いが明確に伝えられること。ある京都の有名な割烹店の店主は、「ウチのお店は、おしゃべり割烹です。」とおっしゃられたそうです。確かにお料理の味もさることながら、いろいろな料理や食材についてのお話も食事をおいしくいただけるポイントかもしれませんね。
 では、勢いのある料理人に共通していること、ありますか?
 ○一概には言えませんが、やはり他のお店によく食べに行かれてますね。そこで、いろいろな刺激を受けて、それを自分の料理の中に取り込んでいく。真似ではなくて、1度自分の中でバラバラにして、さらにそれを再構築していく。完全に自分の中で消化しないとその人の料理ではなくて、ただの真似の集まりになってしまいます。
 
 食事が落ち着いた頃に、門上さんのトークショーが始まりました。さっきまで普通に食事していたのに、舞台の上に立ったとたん次々と食に対してのいろいろな話題が出てくる。流石に経験豊富で、いろいろと引き出しのあるお方ですね。
 たくさんの楽しいお話の中からスローフードの定義のお話。
 スローフードはファーストフードの逆でゆっくりと食事を楽しむとか、丁寧に料理を作るとかいう意味合いで使われています。そういう意味合いも確かにあるのですが、この言葉には3つの大きな願い・目標がこめられています。
 ☆伝統的な料理や料理方法を守っていく。
 ☆こだわりのある生産者さんを大切に守っていく。
 ☆子供達に食事に大切さや楽しさを伝えていく。食育を広げていく。
 実は門上さんはスローフード関西の副理事を務めていて、積極的に活動をされています。九月に私が参加した親子料理教室の時にも、いろいろとご助力いただきましたし、今回のトークショーの中でも食育の大切さを語られていました。
 しかし、この3つの願いは、今私が大切に取り組んでいる・活動している・目標としていることとピッタリ。やっぱり、この活動を辞めるわけにもいかないし、この活動を通じて私も更に成長したい。また、上野先生や門上さんなど、関西の食を代表する方が、このような思いを持っていられることが凄く嬉しかった。
 しかし、門上さんが話の最初に「同じテーブルに審査委員の上野先生と積極的に生産者めぐりをされている森田さんという若手料理人の方とお話していたのですが・・、」会場の視線が一気にこちらに向けらた時には、かなりびっくりしたな。
 

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2 コメント

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もし、お写真をとられてたら、、アップしてくださ... (もぐらの)
2005-12-19 06:33:26
もし、お写真をとられてたら、、アップしてくださいねー。
お料理の話しは、できれば、食べれなくてもお写真をみたいものです。。笑。
返信する
書き込み有難うございます。 (森田 龍彦)
2005-12-20 04:04:03
書き込み有難うございます。

 >もぐらのさん
 が言うことはもっとですよね。

  ただ、今丁度デジカメが壊れていたり、
 凄く画像を撮りにくい状況が多くて・・。

  料理人同士だと、別に怒られたりなないですが
 なんとなく画像を撮りにくいですよね。

  でも、折角なのでこれからは頑張って
 少しでも画像をアップできるように頑張ります。
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