高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

中国の昆布

2006-06-12 | 農業・食育・食文化について

 出汁昆布を購入しに、こんぶ土居さんへ。

 土居さんについては以前にも書きましたが、天然の真昆布からはとても良い出汁が出て、料理の味の下支えになってくれます。特に、野菜などの繊細な味を活かしたいときには、とても重宝しますね。

 土居さんはつい最近、中国の養殖昆布の視察に行かれたそうです。(もちろん、土居さんがお店で扱うわけではありません。) 中国では昆布を食べる習慣は無いそうですが、見渡す限りの海面が続く広大な場所で、日本から持ち込まれた技術を使い、昆布の養殖は行われていたそうです。しかも人手のかかる作業も、地方の安い人件費を使って大々的に行われる。大資本のもと、多くの人手と・巨大な施設・豊満な自然環境から生み出される養殖の昆布は、日本のものにはまだ劣るかもしれませんが、その圧倒的なコストパフォーマンスは今後の日本の養殖昆布にとって大きな脅威になるに違いないと感じたそうです。

 これは、現在の日本の食糧事情の略図のようなものですね。日本での家族中心の零細な生産に対しての中国のスケールメリット、コストパフォーマンス、技術などの流出。この大きな流れによって、日本国内の食料生産は下降線を描く一方です。

 ほんとうに、これで良いのでしょうか??この問題を解決するような答えをすぐに導きだすことを私には出来ませんが、少しでも現状が決して良い方向に向かっている訳でないことを伝えていきたいと思うのです。私はそれを料理を通じて表現したいと思います。貴方は、どのような意思表示を行いますか。

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4 コメント

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はじめまして。 (はむゑ)
2006-06-15 15:00:02
はじめまして。
河内素麺で検索しましたら、こちらに当たりまして、お邪魔しております。

実は 祖父の代から 河内素麺を毎年中元で贈っていたのですが、とうとう今年で廃業されるとかで困っているんです。

突然のお願いで申し訳ないのですが、河内素麺の生産者さん・取り扱い業者さんをご存知でしたら 紹介していただけないでしょうか。
どうぞよろしくお願いします。
返信する
 はむゑさん (森田 龍彦)
2006-06-17 13:06:20
 はむゑさん
 書き込み、有難うございます。

  残念ながら、河内素麺は本当に
 幻の素麺となってしまっています。

  見つかる可能性があるとすれば、
 枚方市に直接連絡して、教えてもらうしか
 私も思い浮かびません。。(数量限定で、
 公募にて取り扱っていると聞いた事がある のですが・・、定かではありません。)

  力になれなくて、ほんとすみません。
 もし、何か発見がありましたら、
 是非 私にも教えてください。

  宜しくおねがします。
返信する
森田さん お返事ありがとうございました。 (はむゑ)
2006-06-28 01:23:26
森田さん お返事ありがとうございました。

とある方が 枚方の広報で販売をしていたと教えてくださったので、市の方に問い合わせをして、唯一 最後の1箱を購入できました。

が、2003年で確認されている3名の製造者さんは 皆さん 廃業されたとの事で、本当に幻になってしまいました。

河内素麺は何年も保存できる代物ですので、お手元にあるようでしたら、大事に惜しみながら味わうしか出来ないですね。

当社では毎年お中元に贈らせて貰ってて、沢山の方に楽しみにしてもらっていただけに残念です。
今年からは小豆島のお素麺に切り替わりました。

森田さん 河内素麺の後継者に立候補して復活してもらえませんか?(笑)

私のブログでは 食道楽の友達のブログともリンクを張っていますので、是非 一度遊びに来て書き込みをしてください。
そして 美味しい情報を提供していただければ 幸いです。

公のブログで私信めいたコメントになってしまって 本当にすいませんでした。

でわ また遊びに来させていただきますね。
返信する
はむゑさん (森田 龍彦)
2006-07-03 12:01:31
はむゑさん
見つかってよかったですね。

 そうですか、本当に幻になってしまったのですか、とても残念です。

 このブログは、私個人のブログなので、
全然気になさらずに、書き込みしてくださいね。

 また、宜しくお願い致します。
返信する

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