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若林宣著、原書房刊
本書と似たタイトルの書籍を何冊か読みましたが、退屈な物が多かったように思います。
内容が百科事典的な記述で無味乾燥だからでしょうか。
本書は幕末、明治、大正、昭和 戦前、昭和 戦後と時代を区分して、日本の社会経済に影響を与えた乗り物を取り上げています。
一つ目の「「くるま」の登場」では、登場する以前の江戸幕府時代の主要街道の交通を支える仕組みを概観し、その制度が、通行量の増加によって人力と馬での運搬だけでは立ちゆかなくなった末に、馬車の使用が認められたとの記述があります。
「夜明け前」を読み、幕末の街道を支える人々の営みを知っていましたが、本書では、もう少し広い視点で解説しています。
画期となった乗り物の登場を、その乗り物自体の紹介に留まらず、世界情勢や社会経済情勢の推移の中で捉えるという視点が素晴らしいと感じました。
評価4はです。
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〇カメラまかせ 成り行きまかせ 〇カメラまかせ 成り行きまかせその2
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