読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ナイチンゲール(世界の伝記30)

2011年01月06日 19時48分57秒 | ■読む
足沢良子著、ぎょうせい刊
家族が長期入院した折、看護師の皆さんのご労苦に頭が下がりました。そして石の激務に頭が下がりました。付き添いで病室に泊まったのはクリスマスイブの夜。そこで、私は深い感動を味わいました。看護師見習いの皆さんが、ろうそくを手に、賛美歌を静かに歌いながら廊下を歩いてきました。「静謐な美しさ」とでも言うものでしょうか。
その後、娘が看護師になり、如何に激務でありストレスの多い職業であるかが理解出来ました。仕事だから出来るのかもしれませんが。
さて本書は、看護人の意義に革命をもたらし、医学に劇的な改革を成し遂げたフローレンス・ナイチンゲールの伝記です。非常に裕福な家庭に生まれ、高度な教育を受けながら、社交界に満足することなく、貧しい人々に奉仕する願いを貫き、一生を捧げた貴人の物語です。
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URL => a.wikipedia.org/wiki/フローレンス・ナイチンゲール
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仮にナイチンゲールと同様な環境にあっても、同じ志を持つ人は稀だし、意志を貫くことも難しい。しかし、純粋な願いが、その後の彼女の一生の軌跡を描いたのだと思います。そして、私がが病院で見て聞いて涙したキャンドルサービスに、フローレンス・ナイチンゲールの遺志が息付いているのだと思います。
評価は4です。

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