読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

みんなで一人旅/朗読:堀英二

2010年05月19日 06時19分40秒 | ■聴く
赤瀬川隼著、横浜録音図書発行
赤瀬川さんは、下記のURLにあるように直木賞を63歳で受賞されており、作品が少ないようです。本作は代表作品に載っていませんが、中々に興味深い作品でした。
-----------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/赤瀬川隼
-----------------------------------------------
会社で精一杯がんばっている普通のサラリーマンが、ある日突然妻から離婚を切り出される。自らの行いを振り返ってみたり、妻を疑ってみたりする。そして二人には3人の子供がおり、一人だけモラトリアムで同居しており、その子供が加わり、三人がそれぞれの想いを胸にしつつ対峙します。作者は、妻の心中を最後まで語られませんが、最後の最後に、暗示しています。淡々とした道筋を進みながら、ミステリーの要素を加えており巧みです。
評価は4です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北京暮らし今昔 | トップ | 素人包丁記 海賊の宴会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■聴く」カテゴリの最新記事