八木秀次著、ちくま新書刊
先に読んだ長谷川三千子さんの「民主主義とは何なのか(文春新書刊)」を読んで、本書が大変参考になったと記されていたので手に取りました。昨今の世相や世界情勢、近代以降の政治の変遷など、様々な書籍を読んでいて理解出来なかった基本的な概念について学べました。私達戦後教育を受けた世代が持っている感覚が社会を変えていった理由と意味を考える基礎となりました。また、世相を騒がせる言動やマスコミの報道を巡る違和感を理解する一助ともなりました。タイトルと異なり、歴史的経緯と理論を広く紹介しつつ「人権」という概念の誕生と変質、一人歩きが分かり易く解説されています。また、現実世界に引き付けて論じている後半部にも説得力がありました。敬愛するマイケル・サンデルが触れていた「負荷なき自己」という言葉の意味を、本書で正確に理解出来たのも収穫でした。ただし、最後の「男女共同参画」関する議論には一部違和感を覚えました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/八木秀次_(法学者)
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
先に読んだ長谷川三千子さんの「民主主義とは何なのか(文春新書刊)」を読んで、本書が大変参考になったと記されていたので手に取りました。昨今の世相や世界情勢、近代以降の政治の変遷など、様々な書籍を読んでいて理解出来なかった基本的な概念について学べました。私達戦後教育を受けた世代が持っている感覚が社会を変えていった理由と意味を考える基礎となりました。また、世相を騒がせる言動やマスコミの報道を巡る違和感を理解する一助ともなりました。タイトルと異なり、歴史的経緯と理論を広く紹介しつつ「人権」という概念の誕生と変質、一人歩きが分かり易く解説されています。また、現実世界に引き付けて論じている後半部にも説得力がありました。敬愛するマイケル・サンデルが触れていた「負荷なき自己」という言葉の意味を、本書で正確に理解出来たのも収穫でした。ただし、最後の「男女共同参画」関する議論には一部違和感を覚えました。
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