田中和明著、秀和システム刊
文明の歴史は金属の歴史という側面が大きいと思います。
最も大きな存在は鉄ですが、その他にも、社会経済活動に影響を及ぼした金属は沢山あります。
著者は子供の頃歴史が好きで長じて製鉄技術者になったそうですが、現在は企業への助言と指導を生業として活躍されているようです。
同じ理系の頭のせいか、本書を読んでいると、純粋で無垢な著者の生き方が伝わってきました。(私はそうでもありませんが・・・)
膨大な知識を背景とした長大な金属の歴史を簡潔に語ることは、かなり困難なことであったろうと思います。
出来事や人物、技術内容などの解説を、統一した形式で本文下部に示したり、本文中の重要な事項の語句に赤のラインを入れたりと、工夫が盛りだくさんです。
金属の歴史を概観するに好個の書籍と思います。
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○田中和明
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評価は4です。
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