読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

ソーシャルネイティブの時代

2015年10月08日 16時55分00秒 | ■読む
遠藤諭著、アスキー新書刊
本書の概要に「酒を飲まず、車に乗らず、休日は家に過ごし、・・・」と若者像の描写があり、興味をお持って書籍を手に取りました。若い世代の思考パターンの形成には、成長過程の社会経済情勢に加えネットの影響が大きいと感じていたので、本書もそのような論を展開するものと思い込んでいましたが、そうではありませんでした。ネットの果たす役割の分析が中心です。
世の中には、歳をとっても元気で社交的な人をお見掛けますが、女性の方が元気です。男性は仕事でのつながりを中心として過ごすので、私的な領域でのネットワークの構築は極めて不得意である傾向があると思います。しかし、仕事社会に入る前にソーシャルメディアに出会い、情報の遣り取りの手段として使いこなしている世代の感覚は全く異なるのだということが理解出来ました。
ツイッターなどによる情報の伝達過程で、そのネットワークの構成員による取捨選択や絞り込みが行われ、メンバーが関心を持つデータへ収斂する傾向にあり、非常に有効であるとの指摘がありました。またLINEなどを販売促進のツールとして使用することが一般的になっている現状を見ると、若者が新聞を購読しなくとも、記事とチラシの情報をネットで選択的に受け取ることが出来ることにも思い至りました。読書という学習手段の減少とネットへの移行という現象が、人々の思考パターンに、どのような影響を及ぼすかに興味を持ちました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/遠藤諭
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評価は4です。

※壁紙専用の別ブログを始めました => カメラまかせ 成り行きまかせ

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