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読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

シンガーズ・アンリミテッド

2012年01月13日 20時05分59秒 | ■聴く
面食いの姉が選んだ男は、ジョージ・ハリスンばりのスタイルが良くハンサムな男でした。手足が長く貴族的な容貌で垢抜けた、姉にお似合いの彼氏でした。(中年になってからは別人になってっしまいましたが・・・)
義兄は、大変な趣味人でした。しかも優しくて気前が良い。遊びに行くと、自作のスピーカーでサンタナのブラック・マジック・ウーマンをかけてくれましたが、アンプはラックスマンでした。いわゆる道楽小僧だったのでしょう。
そんな義兄が貸してくれたのが、ベット・ミドラー、キース・ジャレット、そしてシンガーズ・アンリミテッドのLPの3枚でした。それまで、大人向けの洋楽やジャズを全く知らない私には驚愕の選曲で、今振り返れば、その後の私の嗜好を規定してしまったと思います。何しろまだ二十歳の頃だったのですから。
そして、それから40年弱の年を経て、義兄は世を去り、私は12月になると、義兄が貸してくれたLPのCD版を聴いています。それは、1972年の作品「Christmas」です。合唱をかじっていた私にとって、ジャズコーラスの彼らが、正当なクリスマスソングを正当なスタイルで、しかも完璧にハモっている驚異の楽曲は、未だに信じがたい作品です。
マンハッタン・トランスファーの圧倒的なテクニックには敬意を表しますが、シンガーズ・アンリミテッドのベスト盤とも言うべき「masterpieces」を聴くと、気高いとも感じる透明感に満ちた世界は、唯一無二と感じます。
ネットで調べた所、彼らの業績を集成したCDが流通しているいるとのことです。購入したいと思います。近しい人や大切な人とクリスマスをしみじみと暖かく味わうのなら、是非、シンガーズ・アンリミテッドの「Christmas」を買い求め、通しで聴くと、キット素晴らしく満ち足りた気持ちになること請け合いです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/シンガーズ・アンリミテッド
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Merry Christmas!

評価は5です。


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