泉鏡花昨、(株)東京エーヴィセンター発行。この作品は、泉鏡花が20歳の時に書いた作品で処女作だそうです。大変長い作品ですが、起伏に富んだストーリーで、最近の小説にも引けを取らないテンポの良さがあります。また、実は、という仕掛けも結構多く、なかなか魅力的な作品でした。他の鏡花の作品の中では「義血侠血」が近いと思います。また、随所に登場する血なまぐさい場面は錦絵を見るようです。しかし、処女作品らしい、意欲に満ちた(というか、勇んだ感じの)力の籠もった作品であると思います。
評価は5です。
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