読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

マルチェロ・マストロヤンニのフィレンツェ ルネサンス:第2話:メディチ家の興亡

2011年03月29日 19時41分08秒 | ■見る
ビジュアルヴック社発行
共和制の自由都市として成長したフィレンツェに、やがて強大な力を蓄えた一族が誕生します。メディチ家です。元々は薬の商いを業としていたらしい銀行家ですが、ジョヴァンニの代になって、他の国に支店を開設した。その支店間のネットワークを活用して、一つは約束手形を発行した。これは、当時の治安が悪かったため、大金を持っての旅行が大変に危険であったため、現金ではなく手形を考えついたことによって、大きな取引を手中に納めたのでした。そしてもう一つは、当時の教会の支配下にあって禁止されていた金貸しを巧みな方法で出来るようにしました。
それは、手形を発行し、その手形を、より割の良い国で現金化して為替差益を稼ぎつつお金を貸し付けるという方法でした。(実は、この部分の説明を見ていても、私は十分に理解していません・・・)これがメディチ家に膨大な富をもたらしたのでした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/メディチ家
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その次の代のコジモは、父親が築いた財力を教会などの公共施設の建設に寄付しました。これは、金貸しをしていながら、神の門を潜れるようにするためであっとのことです。この膨大な寄付行為はフィレンツェ市民の尊敬をコジモに集めたため、共和制を支える人々の妬みと疑惑を招き、やがて、政敵によってメディチ家はフィレンツェから追放されてしまします。しかし、その後返り咲いたメディチ家は、ピエロの代を経て、ロレンツォの代に強大な権力を握るに至ります。ほぼ独裁的な体制を築いたのでした。その頃には、メディチ家の銀行経営が悪化し、次第にメディチ家の力が衰えて行き、やがて、フィレンツェを追放されるに至るのでした。当主のロレンツォは、政治や芸術のパトロンとしての才能はあったものの、徳に乏しく商才が無かったのでした。
評価は4です。

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