前場幸治著、冬青社刊
著者は1933年に生まれ、株式会社前場工務店代表取締役(1996年発刊当時)で、厚木市の技能職団体連絡協議会会長や厚木市文化財保護調査員、同文化財協会理事などを務め、古代相模古瓦研究所、前場資料館主催、と多才な活動をなさっているようです。本書以外にも「大工今昔」。「古瓦考-相模国分寺千代台廃寺」などの著作を出版しているとのことです。
それ以上のことはネットで検索した所、下記の情報がありました。
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URL => http://toki-net.jp/prof_zenba.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hamonokougunp/28755774.html
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さて、本書は自ら大工として活躍された著者が、日本に限らず世界の大工道具、取り分け鉋を取り上げて紹介しています。左ページに道具の写真を配し寸法や用途などを記し、右ページに、簡潔な解説を加えています。古代の石器も、いわば鉋の祖先であること、釿(ちょうな)や、槍鉋は、木を裂いて、大まかに柱や板の寸法にしたものを整形するのに使用しそうです。その後、鋸(のこぎり)を使うことによって、木材を完成品に近い形に切断出来るようになってから、鉋を使用するようになったことを知りました。
また、鉋は時代と共に、実に様々な用途に適した形状のものが考え出されたことが解りました。例えば、ガラスをはめ込む溝を切るためのカンナなど、へぇー、とビックリします。また、特に変わった物では、昔、火種から火を移すために使った付け木(10cm×4cm、厚さ2mm位の木の板)を削り出すための鉋です。さすがに著者も最初は何に使用する鉋か分からなかったそうです。
巻末の余談では、著者の修業時代や現役時代のエピソードが5つ披露されています。誠の職人の生き様の一端が淡々と語られています。良書でした。
評価は4です。
著者は1933年に生まれ、株式会社前場工務店代表取締役(1996年発刊当時)で、厚木市の技能職団体連絡協議会会長や厚木市文化財保護調査員、同文化財協会理事などを務め、古代相模古瓦研究所、前場資料館主催、と多才な活動をなさっているようです。本書以外にも「大工今昔」。「古瓦考-相模国分寺千代台廃寺」などの著作を出版しているとのことです。
それ以上のことはネットで検索した所、下記の情報がありました。
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URL => http://toki-net.jp/prof_zenba.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hamonokougunp/28755774.html
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さて、本書は自ら大工として活躍された著者が、日本に限らず世界の大工道具、取り分け鉋を取り上げて紹介しています。左ページに道具の写真を配し寸法や用途などを記し、右ページに、簡潔な解説を加えています。古代の石器も、いわば鉋の祖先であること、釿(ちょうな)や、槍鉋は、木を裂いて、大まかに柱や板の寸法にしたものを整形するのに使用しそうです。その後、鋸(のこぎり)を使うことによって、木材を完成品に近い形に切断出来るようになってから、鉋を使用するようになったことを知りました。
また、鉋は時代と共に、実に様々な用途に適した形状のものが考え出されたことが解りました。例えば、ガラスをはめ込む溝を切るためのカンナなど、へぇー、とビックリします。また、特に変わった物では、昔、火種から火を移すために使った付け木(10cm×4cm、厚さ2mm位の木の板)を削り出すための鉋です。さすがに著者も最初は何に使用する鉋か分からなかったそうです。
巻末の余談では、著者の修業時代や現役時代のエピソードが5つ披露されています。誠の職人の生き様の一端が淡々と語られています。良書でした。
評価は4です。
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