リーアンダー・ケイニー著、日経BP社刊
アップルの成功には、明らかにスティーブ・ジョブズの功績が大きかったことは間違いありませんが、ジョブズが天才であったとしても製品の具現化に他の人々の特別の才能が必要なはずでしたが、本書でその謎の一端が解けました。本書は、主人公であるジョナサン・アイブのデザイナーとしての経歴に始まり、アップルでの苦闘の日々を描いており、ほぼ人物像が理解出来ました。しかし、本人への遠慮からかダークな面はほんの少し示唆している程度です。
本書で描かれているのは、デザイナーの概念を全く変えてしまった主人公の哲学と実践する力です。”もの”が持つべき物語の設定、どの様に使われ操作されるのか、あるいはすべきなのか。美しいか。完璧な美しさを実現する素材、加工、組立方法などなど、すべての分野にデザイナーが立ち入りコントロールするという、超人的な、従来の常識を越えた機能と能力です。それが自社内のデザイナーで出来る体勢をアップルが作り出しており、復帰したジョブズがそれを活用したということなのだそうです。iPod、iPhone、iPadの革新性を私は十分に理解していませんでしたが、本書でそれが良く理解出来ました。また、MacBook Air を初めてネットで見た時に感動しましたが、その構造と加工方法の先進性が本書で示されており、本書の主人公を中心としたデザイナー達が大きく貢献しています。
私は「神は細部に宿る」という言葉が好きで、そのような仕事に努めてきましたが、本書で紹介されているのは、それが信じられないレベルで実践された過程です。以前からアップルの製品に敬意を感じていましたが、その敬意のレベルが数段上がりました。家電量販店で子細気に MacBook Air の蓋を開け閉めしている変なオジサンがいたら、多分それは私です。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョナサン・アイブ
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評価は5です。
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アップルの成功には、明らかにスティーブ・ジョブズの功績が大きかったことは間違いありませんが、ジョブズが天才であったとしても製品の具現化に他の人々の特別の才能が必要なはずでしたが、本書でその謎の一端が解けました。本書は、主人公であるジョナサン・アイブのデザイナーとしての経歴に始まり、アップルでの苦闘の日々を描いており、ほぼ人物像が理解出来ました。しかし、本人への遠慮からかダークな面はほんの少し示唆している程度です。
本書で描かれているのは、デザイナーの概念を全く変えてしまった主人公の哲学と実践する力です。”もの”が持つべき物語の設定、どの様に使われ操作されるのか、あるいはすべきなのか。美しいか。完璧な美しさを実現する素材、加工、組立方法などなど、すべての分野にデザイナーが立ち入りコントロールするという、超人的な、従来の常識を越えた機能と能力です。それが自社内のデザイナーで出来る体勢をアップルが作り出しており、復帰したジョブズがそれを活用したということなのだそうです。iPod、iPhone、iPadの革新性を私は十分に理解していませんでしたが、本書でそれが良く理解出来ました。また、MacBook Air を初めてネットで見た時に感動しましたが、その構造と加工方法の先進性が本書で示されており、本書の主人公を中心としたデザイナー達が大きく貢献しています。
私は「神は細部に宿る」という言葉が好きで、そのような仕事に努めてきましたが、本書で紹介されているのは、それが信じられないレベルで実践された過程です。以前からアップルの製品に敬意を感じていましたが、その敬意のレベルが数段上がりました。家電量販店で子細気に MacBook Air の蓋を開け閉めしている変なオジサンがいたら、多分それは私です。
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