人斬り以蔵

司馬遼太郎著、新潮ＣＤ
司馬さんの作品は二十歳代に多く読みました。「竜馬がゆく」、「尻啖え孫市」、「世に棲む日日」、「花神」などです。特に「世に棲む日日」は、ＮＨＫの大河ドラマで、篠田次郎さん主演で放送され、篠田さんが吉田松陰その人になりきった感じで深く感動しまた。
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ＵＲＬ => http://ja.wikipedia.org/wiki/司馬遼太郎
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さて、本作は、土佐藩の郷士の足軽で、厳しい身分的差別を受けながら、剣で身を立てることを目指しながら、結局、心が貧しいまま死んでゆく以蔵が主人公です。心が貧しいというのは正しくなく、人との絆を持てなかった、とするのが正しいのかもしれません。孤独のうちに剣に目覚め、孤独のうちに死んでいった男への鎮魂歌であると思います。
評価は４です。