開高健著、橋爪功朗読
朗読が巧みな橋爪さんですが、聞き始めにちょっと違和感がありました。宮本輝さんの「泥の河」の印象があまりにも強かったせいかもしれません。しかし、話が進むにつれ、次第に登場人物を見事に表現し、演じ分ける朗読に聞き惚れました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/開高健
http://ja.wikipedia.org/wiki/パニック_(小説)
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作品は、イタチにネズミを与える所から始まっており、少し回りくどく話を進めています。しかし、120年に一度の自然現象が、ネズミのとてつもない増殖をもたらし、やがて人間世界に大きな影響を与えることを予測した役人と、保身に走る上司などが入り交じり、結局、自然の前に右往左往してしまう様子を、リアルに描いています。主人公俊介の、ある意味で中途半端な考え方や生き方が救いです。人間の曖昧さや弱さを持っており、現実の身過ぎ世過ぎを切り捨てていない作者の視点を感じました。(?)
評価は4です。
朗読が巧みな橋爪さんですが、聞き始めにちょっと違和感がありました。宮本輝さんの「泥の河」の印象があまりにも強かったせいかもしれません。しかし、話が進むにつれ、次第に登場人物を見事に表現し、演じ分ける朗読に聞き惚れました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/開高健
http://ja.wikipedia.org/wiki/パニック_(小説)
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作品は、イタチにネズミを与える所から始まっており、少し回りくどく話を進めています。しかし、120年に一度の自然現象が、ネズミのとてつもない増殖をもたらし、やがて人間世界に大きな影響を与えることを予測した役人と、保身に走る上司などが入り交じり、結局、自然の前に右往左往してしまう様子を、リアルに描いています。主人公俊介の、ある意味で中途半端な考え方や生き方が救いです。人間の曖昧さや弱さを持っており、現実の身過ぎ世過ぎを切り捨てていない作者の視点を感じました。(?)
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