読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

戦争と平和

2008年10月26日 07時46分01秒 | ■読む
アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー著、フジテレビ出版刊。久しぶりのアルビントフラーの著作でした。もう、15年位前に氏の「第三の波」を読み非常な衝撃を受けました。まだ40歳位でしたが、当時はパソコンの普及期に当たり、情報化の波が始まる頃でした。今と異なり、業務で使用するパソコンは自前でした。かなりの出費でしたが、その後の仕事に大きな力となりました。そして、氏の主張する「脱産業化社会の到来」とコンピュータによる「情報化社会の到来」のイメージが重なったのでした。
その当時は、コンピュータはメインフレームが全盛でした。エクセルやアクセスなどのパソコンで動く情報処理ソフトや版下作成が可能なワードの作成が、個人の力を大きく広げたのでした。(まぁ、参考図書も少なく習得に非常に苦労しましたが・・・)トフラー氏は、その後も「パワーシフト」を著しました。当然、その著作も読みましたが、その後の著作は本書です。もちろん、新聞への寄稿記事は目にしましたし、相変わらずの慧眼に感動しきりでした。
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http://ja.wikipedia.org/wiki/アルビン・トフラー
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さて、本作では、氏の思想の基盤である「第一の波:農業革命」→「第二の波:産業革命」→「第三の波:脱産業化」を敷衍し、現代の世界情勢と今後の趨勢を見通した上で、戦争と平和の今後、すなわち文明社会の行方を描いています。冒頭で、アメリカの軍人が、氏の「第三の波」を研究し、アメリカの戦略を再構築し、それが湾岸戦争でのハイテク技術兵器の使用と運用に至ったことを紹介しています。また、非破壊兵器の開発など、既に研究が進んでいるものも紹介しています。
本書の出版は1995年なので、私が「第三の波」を読んだ頃のすぐ後に出版されていることになります。また、その後に二冊の著作が出版されていることも分かりました。非常に楽しみです。
評価は5です。

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