ブラック・ダリア/ＤＶＤ

ジェイムズ・エルロイの４部作のうちの一つを原作にした映画です。原作の４作は、いずれも読むに難渋しましたが、いずれも優れた作品だと思いました。それで、「LAコンフィデンシャル」はビデオで見ましたが、本作品は比較的新しい作品だから映画館で見たかったのですが、妻の好みではなかったので、ＤＶＤで見ることになりました。
見終わっての感想は、配役が原作のイメージと、かなり異なっていることでした。主演の男優二人と、二人に絡む女優さんが、かなり異なるイメージでした。もっぱら見た目ですが。しかし、映画は映画として見れば良いのでそれほど気にはなりませんでしたが。具体的には、ブランチャードはもう少し粗野な感じ、ブライカートはもう少し不細工、ヒロインのケイ・レイクはもっと知的に、マデリン・リンスコットは、もっとセクシーな感じ。
本作の脚本は、原作の複雑さを非常に手際よくまとめていますが、原作を読んでいない人には、十分に理解できないのではないでしょうか。あれだけ込み入った話を２時間程度のドラマにするのは本当に大変だと思います。
さて、作品の印象ですが、まず、ハリウッド映画らしく、時代背景を忠実に再現しているらしいことに驚きました。年代は昭和２１、２年頃ですが、アメリカはこんなに豊かだったのかとびっくりです。映画の中で登場するキッチンなど凄いです。
次に登場人物では、主役のブライカートを演じたジョシュ・ハートネットの目が印象的でした。マデリン・リンスコットを演じたヒラリー・スワンクが、ミリオンダラー・ベイビーの主演女優さんとは、気付かないで見ていました。ブランチャードを演じたアーロン・エッカートは、バットマン/ダークナイトで検事役を演じた。ケイ・レイク役のスカーレット・ヨハンソンは、非常な美形ですが、知的な雰囲気が薄い感じです。エリザベスショート(ブラック・ダリア)を演じたミア・カーシュナーは、原作のイメージに近いと思います。そして、何と言ってもびっくりしたのは、ラモーナ・リンスコット役のフィオナ・ショウです。どこかで見た演技のうまい人だと思っていたら、ハリー・ポッターシリーズのペチュニア伯母さんでした。この人のうまさにはびっくりしました。ネットで見たら、舞台を中心に活躍している名優でした。
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ＵＲＬ => http://ja.wikipedia.org/wiki/ブラック・ダリア_(映画)
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評価は４です。