廣田章光・ビジネススクール編、日本経済新聞出版社刊
本書の主役は、大塚製薬グループの創業家の一員で、持ち株会社のアース製薬の立て直しのために送り込まれ、数々のヒット商品の開発に関わった大塚正富さんです。
氏の略歴と開発の内幕を紹介し、その苦闘を辿った内容が半分余を占めており、その後は、その成功譚から導き出される成功のためのノウハウによって構成されています。
後半部には関心を持てなかったので読みませんでしたが、前半のゴキブリホイホイなどの開発の経緯など、大変面白く読みました。
成功の裏には、数え切れないほどの失敗があり、諦めないで取り組んだからこそ、天晴れな商品の開発に成功したものと思います。
また、大塚正富さんの素直でまっすぐな生き方は、様々な経験をプラスに転じ、更に生かしていった繰り返しのようです。
そのため、経営の第一線を退いてからも、ご自身の経験と学びを、社員との会話や相談に生かして活躍されているようです。
戦後日本を生き抜いて成長した会社には、氏のようなあっぱれな方々がきら星のごとくおいでと思います。
そのような方々の生き様を知りたく、その方々の足跡を辿りたいとおいます。
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○大塚正富 ○大塚ホールディングス
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評価は4です。
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