
クリス・アンダーソン著、ハヤカワノンフィクション文庫刊
「ロングテール」という言葉を聞いたのは大分前です。
かなり抽象的な説明でしたが、なるほどなぁ、と印象に残りました。
原書は、アメリカで2006年に出版され、大きな反響を呼んだようです。
本書の副題は、「「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」というもので、様々な商品を例に挙げながら、インターネットの普及によって、従来の販売方法が通用しない理由を挙げています。
アマゾンで欲しい品物を検索すると、ほぼ見つかり、安価に入手できる現在の状態から、本書の主張を理解することは容易です。
しかし、原書が出版された2006年は、18年も前のことで、当時、同じ内容を目にしても、実感できたかどうかは自信がありません。
現在のテレビ、新聞などのマスメディアは、製品販売の手法の多様化と高度化と比べて、変わり方が緩慢であるために凋落の坂を落ちつつありますが、どうなるのでしょうか。
映画や音楽が、追い詰められながらも、何とかインターネットを前提とする市場に適合しつつあり、同様に、特権に胡座をかいていられない状況に追い詰められてから動き出すのでしょうか。
古い書籍ですが、ロングテールの実相を、様々な例で理解できる良書と思います。
--------------------------------------------------------------------------
○ロングテール(1) ○ロングテール(2) ○クリス・アンダーソン
--------------------------------------------------------------------------
評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
〇カメラまかせ 成り行きまかせ 〇カメラまかせ 成り行きまかせその2
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます