茨城県陶芸美術館で開催中の展覧会です。毎日新聞社が主催し、全国五カ所で開催しているものです。2年に一度行う展覧会の形式をビエンナーレというそうですが、本展もその例です。内容は公募部門と招待部門に分かれ、公募部門は「伝統部門(伝統を踏まえた創作作品)、自由造形部門(用途にとらわれない自由な造形による作品)、実用部門(民芸、クラフト、プロダクトなど用途を持つあらゆる実用的な陶磁器)の3部門に分かれ、今回は662点の応募作品から134点が選ばれました。」とのことです。
様々なタイプの作品がありますが、技巧と意匠の限りを尽くしたその様は、”妍を競う”とでも形容したい感じです。私は近眼なので単眼強を愛用していますが、ちょっと見には細かい手書き文様に見えたものが余りに精緻な文様なので、よ~く確認すると、細い線や細かい矩形の文様に厚みがあります。そして、どのパーツも形態がくっきりとしておりコンピュータグラフィックのように真っ直ぐです。驚きました。塗るにしても、パーツを重ね張りしたとしても人間業とは思えません。
伝統部門の大賞受賞作品の「藍三彩1301」は、釉薬を回しが掛けしたと思しき作品ですが、器形が美しいことは無論のこと、その釉薬が美しい文様を描き出しています。準大賞の「Rin」は、ハスの花がたおやかに開いたような美しい形態で、内面は、水平方向のリングが積み重なったように、器がごく薄く仕上がっており繊細です。これで、白磁であれば完璧であろうかと思います。優秀作品賞の「吹染蓮図大壺」は、波山の技法を更に洗練させたように、内側から文様の色彩が浮かび上がるような作品で、図案も考え抜かれた逸品です。
他にも、圧倒的な技巧と意匠の作品が揃っており、大変に充実した作品展でした。
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URL => http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/exhibition/22th/index.html
http://www.mainichi.co.jp/event/tougei/
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評価は4です。
様々なタイプの作品がありますが、技巧と意匠の限りを尽くしたその様は、”妍を競う”とでも形容したい感じです。私は近眼なので単眼強を愛用していますが、ちょっと見には細かい手書き文様に見えたものが余りに精緻な文様なので、よ~く確認すると、細い線や細かい矩形の文様に厚みがあります。そして、どのパーツも形態がくっきりとしておりコンピュータグラフィックのように真っ直ぐです。驚きました。塗るにしても、パーツを重ね張りしたとしても人間業とは思えません。
伝統部門の大賞受賞作品の「藍三彩1301」は、釉薬を回しが掛けしたと思しき作品ですが、器形が美しいことは無論のこと、その釉薬が美しい文様を描き出しています。準大賞の「Rin」は、ハスの花がたおやかに開いたような美しい形態で、内面は、水平方向のリングが積み重なったように、器がごく薄く仕上がっており繊細です。これで、白磁であれば完璧であろうかと思います。優秀作品賞の「吹染蓮図大壺」は、波山の技法を更に洗練させたように、内側から文様の色彩が浮かび上がるような作品で、図案も考え抜かれた逸品です。
他にも、圧倒的な技巧と意匠の作品が揃っており、大変に充実した作品展でした。
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URL => http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/exhibition/22th/index.html
http://www.mainichi.co.jp/event/tougei/
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評価は4です。
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