読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

罪悪

2018年03月16日 15時58分34秒 | ■読む
フェルディナント・フォン・シーラッハ著、東京創元社刊
「犯罪」が素晴らしい作品だったので同著者の同じ短編集の本書を手に取りました。前作で書きぶりに慣れたためか感動するまでには至りませんでした。一方で、収録された15編の短編は、長さがかなり異なります。ショート・ショート並みに短いものからしっかり書き込まれたものまで。長いものは、事件の背景や経緯を詳しく述べる必要からです。また、弁護人本人の心の痛みを描いた冒頭の作品は、著者が経験したかもしれない罪悪感を印象的に描いています。いずれの作品も、人の境遇などによる避けられなかった出来事を通して生きることの不確かさを描いて秀逸です。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/フェルディナント・フォン・シーラッハ
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評価は4です。

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=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2

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