
月村了衛著、早川書房刊
シリーズ四作目の作品です。同シリーズ五作目の火宅(短編集)を先に読んでいたことが、本書で大きな役割を担う由起谷警部補の生い立ちをより深く理解する助けになりました。二作目と三作目は、外国人傭兵の暗く深い闇を描いていて読み進めるのに難渋しましたが、本書でも、主要な登場人物であるテロリストの少女の生い立ちが語られています。また、城木理事官の家族を巡る確執など、登場人物の多くの心の揺れが描かれていますが、シリーズが進展するに従い、その描写の緻密さと深さが増し物語に厚みを持たせています。エリート官僚の描き方にややステレオタイプな印象がありますが、実際にそのような人物がいそうで、作品の緊迫感が薄れることはありません。今後の展開が楽しみです。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/月村了衛
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
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シリーズ四作目の作品です。同シリーズ五作目の火宅(短編集)を先に読んでいたことが、本書で大きな役割を担う由起谷警部補の生い立ちをより深く理解する助けになりました。二作目と三作目は、外国人傭兵の暗く深い闇を描いていて読み進めるのに難渋しましたが、本書でも、主要な登場人物であるテロリストの少女の生い立ちが語られています。また、城木理事官の家族を巡る確執など、登場人物の多くの心の揺れが描かれていますが、シリーズが進展するに従い、その描写の緻密さと深さが増し物語に厚みを持たせています。エリート官僚の描き方にややステレオタイプな印象がありますが、実際にそのような人物がいそうで、作品の緊迫感が薄れることはありません。今後の展開が楽しみです。
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