小倉ヒラク著、文藝春秋刊
かつて、雲南省南部から険しい山々の渓谷沿いをチベットまでお茶を運んでいた茶馬古道に沿い、逆向きにチベットから茶の産地までを旅しながら、茶と発酵文化を探ります。
更に、カトマンズ、インドへと、日本の麹づくりの起源を求めて旅が続きます。
発酵に関する専門知識と、かつてバックパッカーとして蓄積した経験、お人柄がで、現地の人々と親しくなり、様々な発酵による食品加工の技術を解き明かして行きます。
風景、文化、習慣などに接して感じた心象風景を描く文体も魅力的でした。
また、本書で食に関する事を沢山知りました。
特に破壊の神カーリーの寺院での描写が圧巻でした。
多彩な才能を持つ魅力的なお人柄と感じました。
良書と思います。
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○小倉ヒラク
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評価は4です。
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