夢幻泡影

「ゆめの世にかつもどろみて夢をまたかたるも夢よそれがまにまに」

その匂ひ桃より白し水仙花   芭蕉

2016年01月19日 10時00分08秒 |  気になる詩、言葉


確か少し前にも書いておりましたけど、水仙が日本に入ってきたのは室町時代なのだそうで、万葉や古今、新古今などといった古代の勅撰集には全く入っておりませんですね。
現在では身近に普通にみられる花なので、なんとなく在来種かと思ってしまいますけど。

トップの水仙、散歩道の空き地に群生しているんですけど、姿も花も小ぶりで、副花冠(花の中央の筒状の部分)も白。私好みで、欲しくって仕方ないんですけど、オーナーが分からないとお願いすることもできず、もう15年も指をくわえてみております。



こちらは庭に移しましたけど、家の庭ではなぜか成長が遅く、消えて行ってしまうものも多いのですね、、、



家を出たところに6階くらいの高さの崖があって、その縁に群れて咲いていますが、ちょっと湿りのある夕方とか、風が下から優しく舞い上がってくると、陶然とさせるような匂いに包まれて幸福な感じを与えてくれます。



これも、なぜかこの辺に多い品種。
副花冠の根元だけが黄色になって、副花冠の形も独特ですね。



もう一つなぜかわかりませんが、この辺では、むしろ少ない黄水仙。