もう終わりにさしかかりましたが、ちょっと前まで、散歩の出がけ、終わってからの帰りには素晴らしく、陶然とした気持ちに包まれていたのです。
それの正体がこれ。
冬の間には水仙や梅。
水仙はこの辺の農家がたくさん植えているんですね。特に散歩の行きかえり、崖の上を歩いていると下からの風に運ばれてふわっと匂ってくる水仙の香りは、夢見心地にしてくれるものでした。
梅も、農家が観賞用ではなく、実をとるために梅林を育てているので、その間の小道は疲れを忘れさせてくれる。
でも、気持ちが嬉しくなるのはこれだけではありません。
ほとんど一年を通じて、私の散歩の疲れを忘れさせてくれるものがたくさんあるんです。
そのなかでも、私にとっていちばん最高なのが蜜柑の花ということなんですね。
この辺は蜜柑で町おこしを企画したことがあるので、あちこちにミカン畑があります。
我が家のアプローチにも2か所ほど。
農家にとっては、それほどの実入りにはならなかったかもしれません。実を残したままの蜜柑もけっこうたくさんあるのですけど。
でも私にとっては運がよかった。
そして、これが終わると、今はスイカズラの匂いに包まれています。
これからはバンマツリ、クチナシ、、
毎日の散歩。
本来なら大きな手術を何回か受けなければならない私の体ですけど、
この歳で今更って、だましだまし使っている毎日。
散歩が私の健康にとってとても大切なものになっているのです。
チビ太が家に来たのが発作の起こるちょうど1年前。連休直後でした。1,2日しかずれてないんですね。
なんだか、背後霊さんが私のためによこしたみたい。
発作までの一年、それまで運動とはほとんど関係がなかった私が、毎日朝夕の散歩に付き合わされて、
たぶん、それで病気を乗り越えられたのでしょうね。
そして退院後も、10歩、20歩歩くことが大変だった時から、今までチビ太が散歩に同行してくれました。
これがなければ、今は寝たきりになっているか、悪くすれば死んでいるかもしれませんね。
そう思うと、チビ散歩を義務付けられたことを感謝しなければならないのですけど、、、
でも、毎日のこと。大変だって思うことも多々ありますよね。、
きつい時もあるし、気持ちが進まないときもある。
そんな時に、元気にさせてくれる、気持ちを明るくさせてくれるものには岬は事欠きません。
たまたまなんですけど、私は本当に幸運だった。