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尖閣問題で揺れる国境の島石垣市の中山市長が、24日那覇の県庁を訪れ、中国人船長を釈放した政府の処置に遺憾の意を表し、抗議の記者会見をしたが、昨日の沖縄タイムスは目立たない2面のベタ記事でお茶を濁した。
政府の処置に対し石垣市民の反発が大きくなるや、さすがの沖縄タイムスもベタ扱いはまずいと思ったのか、
一日遅れの今日(26日)の三面トップで石垣市長の記者会見のコメントを取り上げている。
だが、これは県庁での記者会見に先立って石垣市庁舎で行われた記者会見の記事。
沖縄タイムスは市長が即日市庁舎で行った記者会見は握りつぶす気でいたが、石垣市民の反発が日に日に大きくなるのを見て、急遽、一日遅れで三面トップで紹介した模様。
今日の社会面トップには「国境の島 反発の高波」という大見出しとともに、
「領海警備何のため」「安心して漁業したい」「石垣市議会、抗議決議へ」、
こんな見出しが躍っている。
以下一部引用。
<■市長が「遺憾」
「よくない前例にならないよう、法治、主権国家として毅然とした態度望んでいただきたい」。 中山義隆市長は同日、市庁舎で会見し、国に対する遺憾の意を表明した。「私たちがこの地域に住んでいることで領土や領海が排他的経済地域を通って本土へ燃料や食料が運ばれている。 (国境地域が)国民の生活を守っている、という意識を持って欲しい」と訴えた。
船長釈放に際し、石垣空港で周辺で抗議行動を展開した仲間均市議は「既成事実を与えた」と批判。 28日開会の市議会本会議で、釈放に対する国への抗議決議案を提出するとし、「市議選もあって本会議が開かれなかったが、与党多数もあり、可決される」とした。>(沖縄タイムス 2010年9月26日)>
石垣市民の生活と安全を守る立場の中山市長の正論を、沖縄タイムスはスルーしようとした。
一方前原大臣の発言に筆者は失望し、やがて失望は怒りに変わった。
前原外務大臣は、事件発生直後石垣市の海保事務所を訪問し、海保職員に激励の言葉をかけ「(今回の船長逮捕を)誇りに思う」と発言していた。
ところが、船長釈放後の前原大臣の次の発言は、一体なんだ!
「検察が判断したことについては、政府の一つの機関が決めたことだから、我々はその対応に従う。閣僚の一人として、それに従うというか、了としたい。もし同様の事案が起きれば、また同じような対応を粛々とすることに尽きる」。
海保職員に投げかけた「誇り」とは、中国にひれ伏すということだったのか。
前原氏に外務大臣としての誇りがあれば、いや日本人としての誇りがあれば即刻辞表を叩きつけ、政府の腰砕けに抗議すべきであった。
現地石垣の海保職員は職務上、表面では建前論を述べている。
だが本音では悔しがっていると沖縄タイムスは次のように報じている
<・・・石垣海上保安部に所属していた元保安官(68)は「現場の保安官は『尖閣は日本の領土。 自分たちが守らなくて誰が守る」という使命感を持って命を懸けている。 悔しい思いをしているはずだし、領海警備の必要性について疑問を抱かせ、現場のやる気をそぐ判断だ」と憤った。>
前原外相の紋切り型の発言に従えば、今後中国船が領海侵犯し、海保が命がけで逮捕しても、「粛々と釈放する」ということになる。
これでは海猿たちのやる気が萎えてしまうのは明白である。
事件に国交大臣としても関与した前原外務大臣よ、
日本人としての誇りのかけらでも残っているなら、
即刻辞表を叩きつけよ!
そして弱腰内閣に抗議するとともに、
現地の海保職員に謝罪せよ!
【おまけ】
石垣市民の間に渦巻く政府への不信感を産経新聞はこう伝えている。
<石垣空港での船長は、10人ほどの関係者に囲まれて、握手などを交わした。飛行機内に入る際には、両手を高々と明けてV字サインをした。
金網越しに見守った石垣島の住民からは罵声(ばせい)が飛んだ。沖縄・与那国島にある与那国町漁業協同組合の中島勝治組合長(44)は、帰国する船長と日本政府の対応に「怒りを通り越して気絶しそうだ」と憤慨した。「中国側に拿捕(だほ)されるかもしれないと思うと、近くに漁に行けない」と切実な思いを口にした。>(産経新聞 9月26日)
先ほどフジTV「新報道2001」に出演の岡田民主党幹事長が、「船長釈放は那覇地検の判断で、政府の介入は一切ない」と強弁していた。
ならば、那覇地検の担当検事を国会に証人喚問して事実解明するのが国民への最低の義務ではないのか。
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