■那覇市立中央図書館の言論封殺に、断乎抗議する! (抗議文例はこちらで)
日本維新の共同代表橋下徹氏がついに謝罪した。
一方の石原慎太郎共同代表は都議選の前から、「みんなに迷惑をかけて、本当に申し訳なかった」と、謝罪すべきだと橋下氏に直接伝えていた。
これに対し、橋下共同代表は、ツイッターで行う考えを示していた。
元慰安婦には早々と謝罪していながら、迷惑をかけた維新の会に謝罪するのは遅すぎた。
橋下氏に援護射撃をした西村眞悟衆院議員の離党願いを蹴って、除名処分にした整合性も不明なままだ。
日本維新の会・橋下共同代表は2日、党所属の国会議員に対し、自身のいわゆる従軍慰安婦問題を巡る発言などで党の支持率が低下している事について直接、陳謝した。
「今回、私の態度、振る舞いによって、日本維新の会、大変な苦境に立たされています。これも全て私の代表としての責任だと感じています。こういう状況の下で参議院選挙に突入し、皆さんに多大な負担をかける事を大変申し訳なく思っています」-両院議員総会で橋下共同代表は、党の支持率が低下している事などについて陳謝する一方、「反対を押し切ってでもやらなければいけない改革をできるのは、日本維新の会だ」などと強調した。
また、平沼代表代行は参議院選挙の目標議席について「10人以上を目指す」と述べた。(07/02 23:55)
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橋下大阪市長が火をつけた慰安婦問題は、6月の時点で橋下氏が元慰安婦に謝罪した瞬間、筆者は橋下氏の敗北だと考えた。
あの朝日新聞でさえ使用しなくなった「従軍慰安婦」という造語が、いまやほとんどのマスコミで普通に使用されるようになった。
このこと一つを取り上げても、橋下氏の戦略を欠いた戦いは完敗といわざるを得ない。
橋下氏の完敗を認識したエントリーを四面楚歌の橋下氏、訪米に暗雲…広がる反発・訪問先なし?より抜粋、引用する。
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ついに橋下氏が謝罪してしまった。
「風俗の勧め」の謝罪はともかく、元慰安婦にまで謝罪表明では、これまでの騒動は一体なんだったのだ。
元も子もないではないか。
筆者は、橋下氏の発言が微妙に変化していくことに危ぐを感じていたが、変化の原因は橋下氏の発言から垣間見れる「東京裁判史観」にあった。
戦後教育の自虐史観の洗礼を受けた橋下氏は「東京裁判史観」を払拭できないまま、外国特派員協会で外国人記者団と対決するという過ちを犯してしまった。
発言に影響力のある政治家の歴史認識は国家観の土台であり、国家観の欠落した政治家が公共の場で歴史認識を語ると今回のような騒動を引き起こすことになる。
「慰安婦」に謝罪を表明してしまったのでは、橋下氏の「(慰安婦問題で)日本だけが不当に非難されるのはおかしい」という正論との整合性を欠くことになる。
橋下氏の発言で最も整合性に欠ける部分を次に挙げるが、AとBでは到底同じ人間の発言とは思えない。
A-「国家の意思として組織的に拉致、人身売買をしたことを裏付ける証拠はなく、この事実を認めていないのが日本の立場だ」
B-第二次世界大戦前から大戦中にかけて、日本兵が「慰安婦」を利用したことは、女性の尊厳と人権を蹂躙する、決して許されないものであることはいうまでもありません。かつての日本兵が利用した慰安婦には、韓国・朝鮮の方々のみならず、多くの日本人も含まれていました。慰安婦の方々が被った苦痛、そして深く傷つけられた慰安婦の方々のお気持ちは、筆舌につくしがたいものであることを私は認識しております。日本は過去の過ちを真摯に反省し、慰安婦の方々には誠実な謝罪とお詫びを行うとともに、未来においてこのような悲劇を二度と繰り返さない決意をしなければなりません。
慰安婦が国家的拉致でもなく人身売買でもないのなら、「戦地売春婦」であり商行為の一種であることを認めている。
ならば、橋下氏は何故元売春婦に謝罪とお詫びをするのか、整合性に欠けるではないか。
この手の問題で女性団体や反日マスコミを敵に廻すことはある程度やむ得ぬことだとしても、言葉の壁を伴う海外メディアを敵に廻すようなことになれば収拾がつかなくなる。
>米メディアは「橋下氏がsex slaves(性奴隷)を容認した」などと報じ、米国務省報道官が「言語道断で侮辱的だ」と不快感を示した
これに関しては朝日新聞の意識的歪曲報道が指摘されているが、一旦海外メディアに橋下非難の火の手が上がってしまったら、いくら正論を述べても鎮火は至難の業。
戦略も立てないまま「炎上殺法」で慰安婦問題という敵に喧嘩を売ったツケは、日本維新の会だけでなく日本国民が負うことにもなりかねない。
後先考えずメラノーマの切除を試みたが、手術と同時に全身に転移し狼狽する医師の姿が、脳裏を過った。>
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慰安婦問題もさることながら、石原共同代表が「(橋下とは)国家観が違う」と指摘したのは、橋下氏が、先の大戦を「侵略戦争」と認識する歴史観を有していることである。
2人の代表のこの歴史観の相違は政党の指導者の姿勢としてはあまりにも大き過ぎる。
日本維新の会に自民党と社民党が混在しているに等しい。
2人の代表の意見の相違は、憲法廃止か改正かの議論より絶望的である。
参院選を目前にし、一致団結してこの難局を乗り切るつもりらしいが、国民にはわかり難い。
少なくとも参院選後は国民に解かり易く説明し、「東京裁判史観」の是認派と否認派に分かれて、橋下代表と石原代表は別の道を歩むべきである。
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